みなさん、こんにちは!
地域コーディネーター東海エリア担当の庭野です。
今回ご紹介させていただく東海エリアの先生は 、小学生のためのかけっこ教室で人気のHirono Junichi先生です。
子ども達から「ピーター先生」の愛称で親しまれているHirono先生ですが、前職は開発エンジニア、そして海外生活を経て、現在は複業先生としてストアカで教える活動をされています。
今回は、その多彩なキャリアと、教える背景にある強い想いをお伺いしました。
エンジニアから体育の家庭教師へ
〜人生観を変えたカンボジアでのボランティア活動〜
Q.教える活動を始めたきっかけを教えてください
現在は平日は団体職員として、中学生を対象とした学習支援事業の事務局長をし、休日や時間の空いている平日の午前中は『小学生のための体育の家庭教師』を自分で運営しています。
今は本業・副業ともに教育関連の仕事なのですが、元々は全く違う分野が専門だったんです。
高校・大学では工学部で機械を専攻し、就職も自動車メーカー関連で自動車部品の開発エンジニアをしていました。
就職して何年か経った頃、会社の労働組合の組合員活動でカンボジアにボランティアとして参加する機会がありました。たまたま募集時期が仕事の区切りと重なっていたのと好奇心が後押して、軽い気持ちで参加してみました。
そこで過ごした10日間。
目にした光景と経験が、とにかく衝撃と驚きの連続でした。
その時の思いをHirono先生はこの様に綴られています
この仕事を始めたのは、ボランティア活動でカンボジアの小学校にブランコを作りに行った時に、たくさんの現地の子ども達と出会ったことがきっかけでした。
彼らは食べるものも常に不足し、いつも裸足で外を歩き、病気やケガをしてもお金がないので病院にいけないという過酷な生活環境でした。
しかし多くの子ども達はいつも笑顔で未来に対して前向きで、夢と希望に満ち溢れていている事を肌で感じ衝撃を受けました。
日本に戻ったときに感じたことは、日本という国は、衣食住があり、義務教育で全ての子どもが学校へ行き、病院に無料で行くことが出来る。
そんな夢や目標を叶えやすい恵まれた環境にいるにも関わらず、勉強や運動が出来ないことで自信を失っている子どもが非常に多いことにショックを受けました。
<教室ページより引用>
エンジニアの仕事は業務内容も待遇面も充実したものでしたが、カンボジアから帰国してからは『もっと人生をかけて自分に出来る事は他にあるのではないだろうか』という思いが強く強く残り、いつも頭を占めていました。
自動車関連の仕事を選んだのは、同系列の仕事をしていた父からの影響が強く、機械に詳しくて器用に直したり作ったりする父に子供心に憧れもあり、自分も自然と同じ分野を進路選択しました。
逆に考えると、他の選択肢を見る事も知る事もなく決めてしまったのかもしれませんね。
もっと広い世界を見てみたい。
もっとチャレンジしてみたい。
本当に自分のやりたい事を見つけてみたい。
数年間考え、悩んだ末に
28歳の時、お世話になった企業を退職して今の前身となる『体育の家庭教師』を始めました。
平日は中学生の学習支援・休日は小学生の体育の家庭教師へ
体育の家庭教師で起業されていたんですね。
現在はサラリーマンとの複業ですが、どのような経緯があったのですか?
『体育の家庭教師』を起業して、生徒さんも増えていき、子ども達や保護者の方からも喜んでもらえていて、本当に毎日が充実していました。
しかし、カンボジアでの体験が忘れられず、もう一度海外へ飛び出しフィリピンやオーストラリア、ミャンマーなど1年半の海外生活を経験しました。
色々な人に出会い、色々な経験をし、
『出来る事、やりたい事』を見つけ増やしていく日々でしたね。
海外にいて感じたのは、多くの若い日本人が会社を辞めて、自分らしい何かを求めて海外に出ては、夢を見つけられず帰国する姿を多く見てきました。
自分がいたフィリピンでの英語留学の環境が彼らには必要だと感じ【語学+自分探し】のサポートをしたい気持ちが強くなり、現地の仲間と共に『日本人の為の語学学校』をフィリピンで設立するプロジェクトを計画をしました。
ただ、語学学校の設立については、現地ビジネスパートナーの家庭の事情で夢半ばで実現を見送ることになりました。
「さてどうしようか・・」と思っているところに、現在の仕事である”名古屋市中学生学習支援事業”を受託している団体法人を知人から紹介され、教育業界に携われるという事で二つ返事で就職し、久々に名古屋に戻ってきました。
団体職員になり2年目に入ったところで、仕事にも余裕がでてきてふと『体育の家庭教師もやりたいな』という想いが目覚めてきました。
何気なくそれをSNSに書き込んだところ、以前の生徒さんがたまたま見つけてお母さんに伝えてくれたんですよ。
「ピーター先生が日本に帰ってきてるー!!」って。
「もう一度ピーター先生に習いたい!」と言ってくれ、親御さんが連絡をくださり、
体育の家庭教師が再始動しました。
当時小学2年生の子達が6年生になっていて、僕を覚えていてくれたのも嬉しかったし、元気に成長した姿を見せてくれたのには感動しましたね!
しばらくは以前の生徒さん達だけを対象に、月2〜3回だけ開講していたのですが、もう少し生徒を増やせたらと、自分での集客も考えはじめました。
インターネットで『先生になれる アプリ』と検索した中で、数々のサイトの中から、自分にとって一番使い易そうだったのでストアカを選びました。
Q.ストアカを選んだ理由を教えてください
手軽に登録が出来て、ページが色々と作り込めるし、クレジットカードが使えることも、先生や生徒さんにとって大きなメリットだと思ったからです。
日を追うごとに使いやすい機能も増えているのも、使い続けている理由の一つです。
一番の理由は、直感でなんか良いなと思ったからですが(笑)
この『直感」って、今までの経験を瞬間的に計算して出した答えって言われていて、案外バカにできないんですよ!
Q.ストアカでの集客は上手くいきましたか?
ストアカで講座を掲載したのが19年5月でしたが、数か月は全く無反応で予約も0でした。反応もないので『リクエスト受付中』のまま特にアクションはしませんでした。
掲載してから半年近くたった9月に『開催リクエスト』の連絡が入り、そこで初めてストアカから集客ができました。
なぜ見つけていただいたのかヒアリングするとインターネットのGoogle検索でヒットしたそうです。
その方がレビューも書いてくださり、その初回を境に、講座の日程を入れれば予約が入るようになり、冬頃には一ヶ月分の予約枠が埋まるようになりました。
開催実績0→1の偉大さに驚きました!
Q.教える喜びと講座の工夫を教えてください
子どもの「できた!!!」と感じた瞬間の輝いた笑顔は、何ものにも変えがたい喜びですね!
「やっててよかったなぁ」と心底感じます。
保護者の方からは「変わったな!」と実感してもらえた時に、達成感を感じます。
子ども向けの講座ですが、申し込みをして評価を頂くのは付き添われている保護者さんからなので、ビジネス的な視点でいくと保護者さんの満足をあげる工夫は必要ですね。
僕は、講座当日の良くなったポイントを記入した『ふり返りシート』を個人別に作成してお渡ししています。
自宅での練習に活用すると、もっと速く走れるようになれますよ!
かけっこを通じて最高に明るい未来を創る夢の種たちを育てたい
Q.これからはじめたい方にアドバイスをお願いします
やりたい事がまだ見つけられていない時には、一度ご自身を棚卸ししてみてはどうでしょうか?
人よりも『お金をかけてきた事』
人よりも『時間をかけてきた事』
この2つをたくさん書き出してみると『好きな事』『得意な事』が発見されると思います。
僕自身も最初に起業する時に、同じようにアドバイスを受けて、得意な事と好きな事を掛け合わせて『小学生の為の体育の家庭教師』を発見しました。
やりたい事が見つかったら、小さな事でもいいので始めてみてはどうでしょうか。
スタートしてから出てくるニーズは意外とあります。
『小学生の為のかけっこ教室』は運動が苦手な子のために作った講座ですが、
生徒の中には陸上のクラブチームやサッカーのクラブチームに入っているような運動がとても得意な子もいます。
得意な子達はさらなるレベルアップを目指して、個別指導のコーチを探していたというのには驚きましたね。
いきなり100%の完璧を目指すのではなく、まず1回、講座を開催してから考えるのが大切だと感じています。
複業であれば収入面での保険はあるので、
まずは『ライフワーク』として始めてみて、『ライスワーク』に育てる事もできると思いますよ。
Q.休日はストアカで講座をされていますが、時間のやり繰りは大変ではないですか?
本業は中学校が終わる夕方からがメインの仕事なので、事務局業務の繁忙期以外は、ストアカ活動は平日の午前中も活用しています。
休みに関しては全ての休日を使っているわけではなく、休みたいときは休みます。
最近はゴルフサークルのメンバーと良くゴルフに行きますね。足腰のトレーニングの一環としての側面もありますが。
正直言うと、本業も副業もどちらも好きな事を仕事にしているので、あまり働いている感覚はないですね(笑)
それに、どちらも自分の未来に繋がっていると感じています。
本業では、一人親や生活保護世帯の子ども達の居場所作りと学習支援をしてるので、教えているのは勉強ですね。
一般の学習塾とは違い、勉強だけではなく悩み相談に乗ったり一人一人必要なことは違います。
コミュニケーションの取り方や伝え方、モチベーションの上げ方は、中学生を対象とした本業・小学生を対象とした副業、お互いに活かされていると感じています。
Q.最後にこれからの夢を教えてください
【名古屋最強 小学生の陸上クラブ】を作ることです!!!
’最速’ではなく’最強’です。
僕自身も小・中・高と陸上一筋でしたが、陸上はリレーと駅伝以外はほとんどが個人種目です。
結果は誰かの責任にすることもなく、自分で引き受ける勇気が必要です。
自分で問題解決し、自らに打ち勝つしかないのが陸上競技です。
だからこそ、仲間の支えや励ましが必要なんです。
自分で問題解決をして、そして仲間を思いやり励ましあう。
陸上を通して
『人間としての芯の部分が強い子たちが育つチーム』を作りたいですね。
そういう意味での最強です!
無敵とも言えるかもしれません。敵を作らないから無敵!
自分自身、やりたいことをやってきたからこそ、
教え子たちに夢の見つけ方と叶え方についても実体験を通して伝えていきたいですね。
とにかく子ども達に元気になってもらい、
最高に明るい未来を創る夢の種たちを育てるのが僕のライフワークです!
Hirono先生、素敵なお話をありがとうございました!
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