みなさん、こんにちは。
地域コーディネーターの庭野です。
今回紹介させていただくのは、お住まいは岐阜県中津川市、活動エリアは地元中津川市、名古屋市、東京都内と広い範囲で教える活動をしてらっしゃる、
己書講座の可知先生です。
特に東海エリアでは耳にする機会も多いかと思いますが、【己書】とは筆ペンを使って絵を描くように書く書のことで、発祥地は名古屋だそうです。
自由に己の思うままに書く書は、大人の趣味にもぴったりとあって、
ストアカ中部エリア文化教養カテゴリーで、可知先生は初めてのゴールドバッチを獲得されました!
書道や筆文字となると今までは対面講座が当たり前でしたが、外出自粛時にはオンライン講座にもチャレンジされた可知先生。
そして、2020年の緊急事態宣言解錠後には、対面・オンラインの両立で早々に月間生徒数はコロナ前に戻られたそうです。
講座のことを幸座とおっしゃるほど、教える時間をとても愛してらっしゃる可知先生。
どんなストーリーで、ここまで教えてこられたのでしょうか?
お話を伺いたいと思います。
人が人を呼び、教える道へ
・教える活動をはじめたきっかけを教えてください
たまたま見ていたテレビで己書を紹介していて「おもしろそうだな」と思ったのが己書との出会いです。仕事の休日や夜の時間を利用して名古屋まで習いに行き、没頭できる趣味としてハマっていました。その時の先生に『師範試験を受けてみたら?』と提案され、御免状に憧れもあり受験して合格しました。
それを知った友人から『師範になったんだったら教えて欲しい!』とお願いされて、それが教える活動の始まりです。
仕事の休日や終業後に趣味の延長で幸座(講座)を開催していたのですが、友人が友人を呼び口コミで広がっていき、有難いことに日増しに多忙を極めるまでになりました。
それに加えて、幸座風景や作品をSNSに投稿していたら、それを見た方々からも『平日昼間に教えて欲しい』とお声を頂きましたが、そこは本業の就業時間なのでお応えすることができません。
いよいよ、本業との時間のやりくりが難しくなってきました。
当時の本業は、出産を挟みながらも踏ん張って20年以上勤めてきました。公的機関(岐阜県内の警察協力機関)でしたので、定年まで勤め上げる方がほとんどです。
でも、
大好きな己書を我慢して、本業をやるという考えができませんでした。
保守的な人生もありだけど、
たった一度の人生、いつかは死んでしまうのだから、やりたいことをやろう!
と思い、安定した職を手放して、個人事業主としてチャレンジすることに決めました。
親からは『もったいないなぁ』と残念がられましたけどね(笑)
書に向き合って集中し、少しだけ日常から離れられる、大切な自分のための趣味の時間。
対面幸座の風景(撮影2019年12月)
・そこまで先生がハマられる己書を教える魅力って何でしょうか?
『己書』って失敗がないんですよね。
一般的な書道だったらNGとなるような文字の癖も【味】になります。
だから、どなたの書も素敵なんです!
文字にコンプレックスがある方は特に感動値が高いようで、
作品が完成した時の、生徒さん達の瞳が輝く瞬間に立ち会えるのが、教えていて一番嬉しい時ですね。
・ストアカとの出会いを教えて頂けますか?
己書の師範は全国にいて、東京の先生から教えてもらいました。
地元の中津川では口コミで広がり生徒さんも既存でいるのですが、己書師範を本業にしてからは東京・名古屋でも教室を開くようになり、新規の生徒さんを募集する為に2019年春に登録しました。
ストアカに講座を公開すると『受けたい登録』が東京開催はすぐについたのですが、名古屋教室は全然で(笑)最初の3ヶ月間の集客は月1回の東京開催のみでした。
ただ、名古屋教室も反応は微々たるものでも、開催できるスケジュールは全てストアカに開催日程を入れ続けました。
日程を入れていると【今週開催する講座】などのタイトルで、ストアカ編集部が発行するメルマガによく載せて応援してくださっていたからです。
メルマガや運営事務局からのメールは細かくチェックして、特集企画がある時には積極的に応募もしていました。
その甲斐あってか、2019年の秋が始まる頃には、名古屋教室もストアカから新規の生徒さんがいらっしゃるようになってきました。
対面で出会った生徒さんたちと繋がるオンライン講座
「少しでもみなさんを元気づけたい」と、
緊急事態宣言時にはメッセージを込めた作品をSNSに投稿し続けられていました。
・オンラインでも講座をはじめたきっかけを教えて頂けますか?
2020年2月に入ってから
新型肺炎の影響で日に日に受講数が減ってはきていましたが、当初は今までの対面のやり方を変えるつもりも、変えようと想像もしていませんでした。
ストアカでオンライン講座が臨時解禁になったと聞いた時も、オンラインでできるのは英会話など語学系やIT系の講座くらいだけだと思い込んでいたので、全く他人事でした。
対面講座のストアカ日程は変わらず入れ続けていたのですが、全国的に外出自粛がムードが増す中、メルマガに対面講座が載せてもらえるわけはなく、ストアカさんに応援してもらえないけど仕方ないな、と思っていました。
ところが、ストアカ編集部からくるメルマガで【オンラインのヨガ特集】があり、ヨガがオンラインで開催できるということに驚き、
『大変な世の中がきたわ!このままでは時代に乗り遅れる。。。』と一気に当事者意識が湧いてきました。
そこで初めて『オンラインをやってみよう!』というより、『やらなくちゃいけない!』『ヨガが出来るのならば己書も出来る!』と、火が付きました!
『対面が当たり前』だったので、オンラインなんて聞いたことも使ったこともなかったので、一からの勉強です。
ストアカ先生のためのFacebookグループで『Zoomが使いやすいよ』と投稿を見て、初めてZoomの存在を知ったくらいなんですよ(笑)
〈オンライン幸座風景〉 手元カメラを導入。
生徒さんと同時進行で教えながら書いていきます。
・オンラインを導入してみていかがでしたか?
オンラインも対面も幸座の雰囲気はあまり変わらないな、というのが最初の印象です。
オンラインの受講対象はリピーターさんなので、リアルで会ったことがある方ばかりだからか、講座のオンライン化もスムーズでした。
外出自粛がいつまで続くのか見通しも立たず、生徒さん方にお会い出来ない状況も長くなっていました。
オンラインのおかげで生徒さんと再会出来て、とても嬉しかったです!
Zoomを初めて使う生徒さんにはアプリのインストール方法からお伝えしましたが、
生徒さんも「やってみよう!」と思っていただけたのに感謝しています。
〈オンライン幸座の手元カメラから〉背景を黒にすることも見やすさの工夫。
道具はリピーターさんなのですでにお持ちですが、念のため筆の品番を講座ページに明記。
・オンライン講座ならではの発見はありましたか?
手元カメラを設置してますので、
『画面で大きく見れるので、先生の書き方がとてもわかり易い!』と好評なのが一番の発見ですね。
意外なことに、生徒さんからの質問数が、対面の時よりも多いと感じています。
対面だと手を上げられるのに気を使われるような方も、オンラインだと常に講師は画面上におりますし、みなさんが画面に横並びなので、発言しやすいのかもしれませんね。
「先生、今のところもう一度書いてください」みたいなリクエストも、し易いようですね。
生徒さんと繋がり続けるためのきっかけ作り
オンラインで仕上がった生徒さんの作品はSNSでシェア
ブログでは作品講評をつけて投稿 ブログ▶︎https://ameblo.jp/aoyami25/
対面講座の場合は、グループレッスンでも仕上がった作品の講評はその場でお一人づつお話ししています。
オンラインの場合は、作品をストアカメッセージなどを活用してオンラインで送ってもらっています。
送って頂いた作品はご紹介を兼ねて、作品の講評を付けてブログ投稿しています。
生徒さんも喜んでくださっていますし、幸座が終わったあとも繋がり続ける良いきっかけとなっています。
感染症対策を取り入れながら2020年6月より対面幸座も再開。
オンライン幸座で作成した作品を持参されて、お見えになる生徒さんもいらっしゃるそう。
・対面とオンラインの違いは感じてらっしゃいますか?
対面講座との違いをあげるとすると、
対面講座は『場作りの役目』もあると思います。講師の私もちょっとした雑談にも入りつつ、生徒さん同士でコミュニケーションをとられて、同じ趣味を通して生徒さん同士のコミュニテイ作りのお手伝いも出来ていると感じています。
オンラインの一番のメリットはやはり住んでいる場所を選ばないことですね。
対面では月1回しか開講出来ていなかった東京の生徒さんは、いつでも幸座ができるようになりました。
新型肺炎の影響で東京への出張が出来ない中、オンラインのおかげでご無沙汰することなく己書を習っていただけました。
自宅で受講できるので、受講できる時間帯が増えることもメリットですね。
2020年4・5月は対面講座は0名、オンラインだけで教えていました。
6月に入ってからは対面も再開して、オンラインと両方で幸座を開催しています。
『やっぱり対面がいいと』対面のみの方もいらっしゃれば、すっかりオンラインが気に入られてオンラインのみの方もいらっしゃいます。
夜の講座はオンラインで、今日は出かけたいから対面で、という風にミックスして受講される方も増えてきました。
結果、オンラインと対面を両方用意したことでリピート率も上がり、単価は保たれたままお一人あたりの受講回数が増えています。
その甲斐もあり、早々にコロナ前の受講数に戻ってくれたと思います。
・これからの目標を教えていただけますか?
私は己書に触れること全般がとても充実した時間なんです。
自分が書くのも好き
他の方の作品を見るのも好き
教えるのも好き
毎日が好きで囲まれた日々はとても幸せですね。
『講座』ではなく『幸座』と表現しているのも、その由縁です。
生きていると何かしら悩みごとは日々あると思いますが、集中して書に打ち込んでいる時だけは、日常から頭を切り離して夢中になれます。
これからもたくさんの方に、そんな楽しみを知って頂いて、
日常に喜びを増やすお手伝いをずっと続けていければ、とても幸せです。
可知先生、素敵なお話をありがとうございました。
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