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講座・ワークショップで正しい受講料を設定するための5つのルール

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この記事はこんな人におすすめです

  • 教室や講座、ワークショップの値段設定をいくらにすれば良いか悩んでいる
  • ワークショップの相場を知りたい
  • 集客のため価格を下げようと思っている
  • リピーターが増えない、単価をあげられない
  • 受講料を最安値にしても集客が増えない

 

こんにちは。
突然ですがみなさんは、レッスン費・受講料をどのように設定していますか?

 

「こんなものかな?となんとなく決めている」「たくさん予約が入るよう、できるだけ安い価格から」といったかたちで受講料を設定している方も多いのではないでしょうか?

 

でも実はコレ、集客が上手くいかないうえに、自分の首を締め付ける行為なんです。

 

ストアカでは、受講料が1万円以上もする講座でもすぐに満席にしてしまう講師が多くいらっしゃいます。実は彼らは「正しい価格設定のルール」を知っているため、価格を必要以上に安く設定しないでも集客ができるのです。

 

今回は、そんな人気講師が知っている講座の正しい価格設定の5つのルールについてご紹介したいと思います。

 

 

価格の相場をリサーチ(調査)する

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Photo by Nathana Rebouças on Unsplash

価格を決める前に、まずは、ご自身が教える講座と同じカテゴリー、似ている内容の講座やレッスンの受講料の相場を知ることからはじめます。このリサーチが何より大切です。

たとえば英会話レッスンの場合、大手英会話教室だと多少差はありますがグループレッスンで1時間あたり4〜5千円くらいというのが相場のようです。さらにビジネス英会話だと1レッスンで7〜8千円というところもあるようです。

月謝制の教室の場合は、月謝を回数で割ってみて1回あたりの費用感を調べましょう。

講座の価格を決めるにあたり、最初にこの相場を知っておくことが何より大切です。

 

講座・ワークショップの相場は、インターネットで調べる他に、ストアカの自分と同じジャンル・エリアにおける人気講座などから売れている講座の価格帯を調べてみるのも良いでしょう。

価格を調べるときは、その講座単体で調べるのではなく、教室全体でどのような講座・価格メニューがあるかなどまで参考にするのがポイントです。

 

価格はまなびの対価であると考える

あなたが教える講座はいくらの価値がありますか?

たとえば、5千円の受講料に設定した講座は本当に5千円の価値でしょうか?

5千円未満であるならまだしも、もし1万円で売れるはずの商品を5千円で売ってしまっているとすると、実は見えない5千円の損失が発生しているのです。

収益は、提供する価値と等価となる価格を設定して売ることで最大化します。ですので価格は受講者が得られる学びの対価とイコール(等価)となるように意識することが大切です。

上述のとおり、相場感をリサーチしたら、どんな内容の講座をすれば、いくらの受講料が売れそうかという感覚を掴んでおきましょう。

 

安い=売れるではない

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Photo by Markus Spiske on Unsplash

はじめて講座を開講する際、「まずは1000円から」などと安易に安売りすることは禁物です。どんなに良い内容の講座でも極端に受講料が安い講座は何か「裏」があるように勘ぐられ逆に集客に影響します。

また、安売りした講座に来てくれた生徒のほとんどは安さ故に参加したという人も大勢参加してしまいます。その後適正価格の講座やコースを紹介しても興味を持ってくれる可能性は非常に低いとも言えます。

受講料は受講者のフィルターにもなりますので、本気で学びたい生徒をターゲットとしたいのであれば、受講料は、正規の価格(本講座)とのバランスを考えて価格を設定しましょう。

 

頻繁に値上げをしない

一方、集客が上手く行ったからといってそのたびに値上げをするのも禁物です。

もし、あなたが行きつけのレストラン、美容室などが来店するたびに値段が上がっていったらどう思われるのでしょうか?行きつけだったお店の信用は下がり、二度と来店をしないと思うのではないでしょうか?

よく「◯月より値上げします」「通常◯円が今だけ◯円」のようにお得感を出そうとしているワークショップを見かけますが、そのワークショップを体験したことがない人にとって通常価格の価値はわかりません。逆を言えば、内容が変わらないのに安くできるということは現在の安い価格が定価なのではないか?とも感じてしまいます。

あとで値上げすることを前提に販売するのでなく、はじめから適正な価格を設定するよう心がけましょう。

 

価格を見直す前に講座の内容を見直す

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Photo by Green Chameleon on Unsplash

先生のなかには、相場感も十分リサーチして価格を設定してみたものの、思いのほか集客が上手くいかず、仕方なく価格を下げてみたこと経験がある方も多いのではないでしょうか?

安易な値下げがあまり良くないことについては上述したとおりですが、そもそも講座が売れないのは、価格が高いのではなく、講座の内容に対して価格が割高に感じるということのほうが多かったりします。つまり、価格と内容が等価でないので、価格と等価になるよう講座の内容(まなべる価値)を見直すことが値下げよりも先におこなうべきことなのです。

 

たとえば、「マンツーマン英会話60分4000円」の講座としたとき、たしかに受講料は相場同等もしくはやや安いといった印象ですが、それだけでは十分に予約が入らない場合もあるでしょう。

そんなときは先生自身の強みや得意を上手く講座の価値として盛り込むことを考えてみます。

外資系企業で働いている方なら、希望者に外資系企業への面接の練習もしてあげたり、仕事でよく使うフレーズを中心に教えてあげたりするでも良いでしょうし、TOEIC(英語の能力試験)で高得点を獲得している方なら、自身がおこなっていた学習法、ヒアリングや発音の練習に使える教材や映画など教えてあげるのも良いでしょう。とにかく楽しくおしゃべりすることが得意な方なら、講座の時間を60分から90分の講座にしてたっぷり会話が学べるようにするなどしても良いでしょう。

そのような価値を講座に追加することで、受講を検討している人にとって受講料を払っても良いと思えるほど魅力的な講座に映ります。集客が上手くいかない場合は、何か講座にさらに価値を付けられないか考えてみることをオススメします。

ちなみに付加価値をつけようと「特典」をつけるワークショップもたくさんありますが、講座自体の価値が高まるわけではありませんので、ここでは、講座内の価値を高める方法を考えてみることをオススメします。

 

 

いかがでしたでしょうか? 

講座の価格については「安くしないと予約が入らない」という固定観念にとらわれてしまっている方もすくなくないように思います。

安売りは一時的な集客には効果がありますが、いかに講座の価格に見合う講座内容にするかを考えることが、長く楽しく講師を続けられる秘訣ですので、今回ご紹介した5つのポイントを参考にぜひ実践してみてくださいね!

 

まとめ:正しい受講料を設定するための5つのルール

  • 価格の相場をリサーチ(調査)する
  • 価格はまなびの対価であると考える
  • 安売りしない
  • 頻繁に値上げをしない
  • 価格を見直す前に講座の内容を見直す

 

ストアカではこれから先生になりたい方向けに講座設計の公式講座を開催していますが、講座設計の際は「生徒が何が学べるか?」「どんなまなびの価値を持ち帰れるか」を参加者の皆さんにしっかり考えていただくワークショップを開催しています。

お時間があえば、ぜひこちらも参加してみてください。