教えルン

教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット「ストアカ」 教える人向け公式ブログ

教えルン

教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット「ストアカ」教えたい人のための公式ブログ

【東海】オンラインレッスンで叶えた、今の自分にフィットする働き方『料理講師YASUKAWA HIROKO先生』

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210520140805p:plain

 


皆さん、こんにちは。東海コーディネーターの庭野です。

 

今回ご紹介する東海エリアで活躍されている先生は、オンラインお料理教室を開催されているYASUKAWA HIROKO先生です。

YASUKAWA先生のお料理講師のキャリアはなんと25年にわたり、以前は名古屋市内にて対面レッスンの料理教室を経営されていました。

 

対面でたくさんの生徒さんを教えてこられた経験を活かしたオンライン料理教室についての工夫ややりがい、始めた頃の大変だったエピソードなど、たっぷりとお話を伺いました。

 

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210520134749p:plain



https://www.street-academy.com/steachers/468096

 

 



料理教室の経営者からオンラインレッスンの先生へ 

 

 

Q1.教える活動をはじめたきっかけを教えてください

 

出身は岡崎市で、実家が老舗の洋食屋さんだったんです。他界した父が営んでいたのですが、かなり忙しいお店だったので、学生の頃から下ごしらえなどは戦力として手伝っていました。

お料理がとても身近にあった環境で育ちましたので、自然な流れで進路も短大の家政科を選択して栄養士や調理師の勉強をしていました。

 

そんな短大生の頃、友人に誘われてお料理教室の講師のアルバイトをすることになりました。そのお料理教室は現在では全国規模の大手になっているのですが、私が入った20年以上前はまだ創業間も無くてマンションの一室で和気藹々とレッスンしていたんですよ。

お料理を教える仕事が楽しくて、短大を卒業してそのまま料理教室のスタッフとなり10年以上、近く生徒さんにお料理を教えていました。

 

・料理教室にお勤めだったんですね。その後どうされたんですか?

 勤めていた料理教室は長男の出産をきっかけに退職しました。

長男の出産後は、子育てと自営業の主人のサポートをしていましたが、ある日主人が「自分の料理教室をやってみたら?」と言ってくれて。

好きな仕事だったので、嬉しかったですね。

 

それから、『初心者さんのためのお料理教室』を事業としてスタートして15年近く運営していました。

時代の追い風ももちろんあったとは思いますが、生徒さんはたくさん来て頂きました。

今みたいにお料理サイトもまだなかった時代でしたので、どんどん生徒さんが集まってこられ、教室の規模もどんどん大きくなっていきました。そして、気づいたら先生スタッフも30名ほど雇っていました。

 

先生スタッフの育成に教室の運営、プライベートでは3人の子供たちの育児と、忙しい日々を送っていました。

いま思い返せば、忙しすぎたんでしょうね。

開業から15年間全力で走り続けた結果、体調を崩してしまい、療養のために教室を閉めることに致しました。

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210513112726p:plain

<レッスン風景>アスパラの下ごしらえ。料理の基礎となる下ごしらえから、しっかりと教えてくれる。家庭料理の講座ではあるが、レストランのような丁寧な作業もマメ知識として話されており、先生の経験の豊さがうかがえる。


 

Q2.ストアカを知ったきっかけを教えてください

 

料理教室を閉めてから5年くらいが経った、2020年の夏頃に知りました。

身体が回復した後は、子どもとの時間を最優先にしたくて、自宅でできる仕事をしていました。その中の一つがブログを書くことです。コロナの影響でオンラインでの習い事が盛んになってきていた頃なので、ブログの記事にするために情報を集めていて、見つけたのが「ストアカ」です。

 

さっそく予約したのが『オンライン料理教室」です。

受講前は「本当にオンラインでお料理教室ができるの?」と、かなり半信半疑でした(笑)

 

始まってみると30人くらいの生徒さんが集まってらして、びっくりしましたね。

最初はブログ資料収集の感覚で参加していたのですが、先生のレッスンを見聞きしているうちに、私の中で眠っていた「お料理の先生」の感覚がムクムクと起きて。

「私だったら、このポイントを教えたいな」

「私だったら、こう伝えたいな」

という風に、気がついたら「教える目線」になっていました。

 

オンライン料理教室なら、自宅で1人で出来るということも発見できたので

『えっ!今の私の仕事のスタイルにぴったりじゃないの!」と興奮してしまいました。

 

対面の料理教室で一番時間と労力がかかるは、レッスン前の準備なんです。食材、スタッフ、場所、全てを準備して、そして衛生的で安全でなければなりません。

オンライン料理教室は、その準備にかかる労力が大幅にカットできます。

 

「オンラインでならお料理教室がまた出来る!」と、ストアカの講座に参加している90分間で確信しました。

 

・では、すぐにストアカで先生を始められたのですか?

 レシピを作ったり、生徒さんに教えるスキルと経験は持っていました。

しかし、問題はパソコンだったんです。正直申し上げて、IT関連は苦手で・・・。

でも、「実際にやっている人がいることは私にも出来る!」と自分に言い聞かせて、Zoomの操作や、講座画面に使うサムネイル作りなど、猛勉強しました。

 

色々な方のYouTubeや、ストアカさんのオンラインレッスンについての記事も参考にしました。

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210518103042p:plain

ストアカ公式ブログー教えルンより

zoomによるオンラインレッスンのやり方、始め方【2021年版】 - 教えルン

 

Zoomを使ってのレッスンは、子どもたちに協力してもらって練習しました。

「ママ出来るの〜?」なんて、子どもに心配されながらもがんばりました。

 

「得意な人が1時間で出来ることを、私は1日かかっても仕方ない。まずは、やってみよう!」という気持ちは、どんな時にも持ち合わせていますね。



教えることは同じ。リアルとオンライン、環境の違いを工夫で埋める 

 

Q3.オンラインではどのようなお料理レッスンをされているのですか?

 

基本的には、対面レッスンの時と同じです。

お料理初心者さんや苦手だと思われている方も、毎日のお料理をささっと作れるようになって頂きたいと思って、レッスンをしています。

 

・レッスンへ込められた想いをこのように綴られています

この教室では、ただお料理を作るだけでなく、

今まで対面のお料理教室でお教えしてきた料理の基本・包丁の持ち方や切りものの仕方・計量方法や食材の選び方など、

毎日のお料理をするときに役立つこともオンラインでもわかりやすくお伝えしています。

ただ作るだけではなく、お料理の知識を増やして、

自分ひとりでも冷蔵庫の食材と相談しながらごはんがスラスラが作れる!をゴールに目指しています。

 

子育て世代の忙しいパパやママが自炊したい!と思っても、知らないことが多い料理に心が折れて長続きしない…なんて経験も。

おいしいお惣菜が手軽に手に入る昨今ですが、やっぱり家庭の味もおさえておきたいですよね。

 

誰もが忙しい毎日ですが、

一緒に今日のごはんを作りながら、話をしながら、楽しく料理を作っておいしく食べる。

その積み重ねで、いつの間にか料理が嫌いじゃなくなったらいい。

 

そんなお手伝いができれば、と思っています。

    <教室ページより引用>

  

f:id:sutoaka-nagoya:20210513112733p:plain

<レッスン風景>この日のメニューはシーフードドリアなど。基本のホワイトソースからレッスン。加熱や食材を加えるタイミングなど、手元を見せつつ、分かりやすい言葉で。

 

Q4.オンラインレッスンを始めてみてご苦労などはありましたか?

 

ストアカにレッスンを初めて掲載したのが2020年秋です。

掲載して日程を入れたら、すぐにご予約を頂戴しましたので、張り切って初のオンラインレッスンを開催致しました。

 

そしたら、こちらのZoom設定ミスで音声を全くお届けできなくて!

とても初歩的なミスだったのですが、その時は不慣れなうえに想定外のことに解決することが出来きなくて、生徒様よりお叱りを受けました。当然のことですので、謝罪させて頂くしかなかったです。

いま思い出しても、その時の生徒様には、本当に申し訳なかったと思っています。

 

・初めてのオンラインレッスンでトラブルが起こってしまったんですね。

オンラインレッスンを続けることに抵抗感が芽生えませんでしたか?

 すごく反省はしました。

でも、このオンライン料理教室を開講するまでに費やした費用のモトが取れるまでは絶対に辞めないと決めてましたので、簡単に挫けたりは致しません。

費用は購入品だけでなく、私の時給もしっかりと換算していますよ。こういった考え方が根っからの経営者なのかもしれませんね(笑)



Q5.対面のお料理教室とオンライン、教え方に違いを感じることはありますか?

 

そうですね。きちんと理解されているのか、調理についてこられているのかを確認する主導権が生徒さんにあるなとは思います。

対面レッスンでしたら、生徒さんが出来ているのかどうかは見ればすぐに解決出来ますし、その場でフォローします。進めるスピードも合わせることが出来ます。

オンラインの場合は、生徒さんがカメラをオンにして見せてくれなと確認出来ません。理解についても、音声をオンにして、質問してくださらないと回答できません。

 

参加された皆さんが90分で5品ちゃんと作れるように、考えてレッスン構成をしていますが、調理スピードや環境は皆さん違います。

そのあたりがレッスン進行で一番の違いを感じるところではないでしょうか。

 

・解決策として工夫されていることはありますか?

 レッスンが終わったあとに居残り時間を余分にとっています。

レッスン中にも質問は頂けるようにしていますが、その時に質問が出来ない方もいらっしゃいますし、1品だけ付いてこれなかったとか、途中聞きそびれてしまったなども無いわけではありませんので。

皆さんが5品完成して頂けるようにフォローさせて頂いてます。

 

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210513112921p:plain

<レッスン風景>居残り時間を呼びかけるYASUKAWA先生。レッスン時間内だけでは完成できなかった生徒さんにはアフターフォローをされている。

 

「求められていること」を講座に。生徒さんとそのご家族みなさんが、おうちごはんで笑顔になって頂きたい

 

Q6.どのような生徒さんがいらっしゃっていますか?嬉しかったことは?

 

レッスンには70代の方から、20代30代の方まで幅広い生徒さんにご参加頂いてます。

海外からのご参加も多いのは、オンラインレッスンならではだと感じています。

おばあちゃま世代の方とお話をしながらお料理をご一緒するのもとても楽しいですし、海外にお住まいの方に和食をお伝えするのも有意義な経験ですね。

お料理を教えることを通じて、社会のお役に立っているのかなとも感じています。

 

その中でも「お料理を教えるやりがい」を想い起こさせてくださったのが、受講後のレビューに寄せられた「家族みんなが喜んで食べてくれました」という生徒さんからのお言葉です。

こちらの生徒さんはお子さんもいらっしゃるのですが、あまりお料理が得意ではないそうで、頑張って作ったお食事もご家族の皆さんが食べてくれないとお悩みだったんですね。

そんななかレッスンを受けて下さって、喜びのご感想を頂いた時には

「そう!そう!この感覚!」と、すごく嬉しかったです。



f:id:sutoaka-nagoya:20210520111915p:plain
f:id:sutoaka-nagoya:20210520111925p:plain
f:id:sutoaka-nagoya:20210520112231p:plain
f:id:sutoaka-nagoya:20210520111907p:plain
<講座レビュー>寄せられた感想からも先生やレッスンの魅力が伝わってくる。


・生徒さんからのレビューもたくさん寄せられていますね。

 そうですね、私の講座はリピーターさんも多いのですが、その都度感想を届けてくださる方が多くて、大変嬉しく思っています。

私自身も昔から手紙を書くのが好きなので、レビューのお返事を書くのも楽しんでいます。

個人は特定出来ないように、私と生徒さんだけが分かるワードも入れつつ、お手紙のやりとりをしているような感覚に近いかもしれませんね。



Q7.講座の工夫などはありますか?

 

講座の内容は、対面レッスンで教えていた時に生徒さんから頂いたニーズを取り入れています。『生徒さんが何を求めているのか』そこを一番重要に考えて作っています。

メニューを決める時も同じで、みんなが作りたいものを入れるようにしています。そこは、今までの経験だけではなく、最近のトレンドも反映して、ファミレスの季節限定メニューなども参考にしたりしていますよ。

 

ただ、そのメニューも講座の内容を見てもらわないと知って頂けませんよね。

講座ページをいかにクリックしてもらえるかは考えていて、サムネイル画像は「その次が知りたくなる」ようなアイコンを入れるように意識して作成しています。

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210520115118j:plain
f:id:sutoaka-nagoya:20210520115128j:plain

洋食・中華・和食、手作りのおうちごはんを学ぶことができる。

レッスンのお料理写真はInstagramでも発信

https://www.instagram.com/hirokoonlinecooking



Q8.最後に、これから先生になりたい方に向けてメッセージをお願いします

 

私は、対面レッスンで25年近くお料理を教えてきましたが、オンラインで教える活動を再開して、生徒さんの目がすごく肥えてらっしゃるなと感じています。

オンラインで気軽に色々な先生から受講も出来ますし、情報も簡単に手に入ります。

なかには、講師顔負けの知識をお持ちの生徒さんがご参加されることもあります。

でも、「先生」として教える場に立たれたのであれば、堂々となさってください。

これは、お料理の先生だけに限らず、別のジャンルでも同じだと思います。

 

10人の生徒さんがいらして、『10人全員大満足』って、なかなかあることではありません。大満足を目指して準備はしますが、その上でもし辛口のご意見があったとしても、反省はしても気にしすぎずに。

堂々と頑張っていかれたらいいと思いますよ。

 

f:id:sutoaka-nagoya:20210513114728p:plain

的確な指導とテキパキと進んでいくレッスンの中、生徒さんへの気遣いや語りかけからも先生のあたたかい人柄を感じられる。




YASUKAWA先生、素敵なお話をありがとうございました!



<YASUKAWA HIROKO先生の教室ページはこちら>

 

www.street-academy.com