オンラインレッスンの音質を改善したい。
今回は、ピアノ、バイオリン、フルート、ボイストレーニングなどのオンラインレッスンをおこなう前に絶対やっていただきたい音質改善するZoomの設定方法について解説いたします。
Zoomバージョン:5.6.4 (2021.5時点最新)
音質が悪い理由はZoomの設定によるもの
オンラインレッスンをやると生徒から「音が聞こえづらい」「音が途切れる」と指摘された経験はないでしょうか?
インターネットの通信状態が良いはずなのに、音が途切れるのは、Zoomの設定によるものなんです。
Zoomは快適に通話ができるよう周囲の騒音やBGMなどを自動的に削減する高度なノイズキャンセリング機能が通常ONになっています。
そのため、マイクを通して、ピアノなどの楽器を演奏すると、Zoomが騒音と認識して演奏の音をカットしてしまうのです。
マイクを通して楽器を演奏する場合は、簡単に言えばこのノイズキャンセリングの設定をOFFにすると、より生の音に近い音声を配信することができます。
理屈がわかったところで、早速、Zoomの設定手順について解説していきます。
Zoomの設定手順
Zoomアプリを起動して、ミーティングを開始します。
ミーティングが開始されたらマイクアイコン横の「^」ボタンから「オーディオ設定...」を選択します。
設定 > オーディオ設定画面が表示されたら、次の4ヶ所の設定を変更します。
- 「マイク音量を自動調整します」 ON → OFF
- 「背景雑音を抑制」 低(かすかな背景音)
- 「ミーティング内オプションを表示して"オリジナルサウンド"を有効にします」 ON(チェックを入れる)
- 「高忠実度音楽モード」 ON(チェックを入れる)
設定が完了したら、設定ウィンドウを閉じてミーティングのウィンドウを見ると左上に「オリジナルサウンド」というボタンが表示されているのを確認できるはずです。
オンラインレッスン中はこちら「オリジナルサウンド:オン」に変更し、その隣にある「↓」ボタンから、演奏の音を拾うマイクを選択します。
これで、設定は完了です。
オンラインレッスン前には必ず音質テストをしましょう
設定が完了しても、音量やマイクの位置などにより参加者が聞きづらいということは起こり得ますので、必ず音質テストをしましょう。
音質テストは「レコーディング」機能を使って、実際に演奏を録画(録音)して、録画したものを聞いてみるのを良いかと思います。
また、お知り合いや友人に頼んで、実際のオンラインレッスンとまったく同じ環境で音質をチェックしてもらうのもオススメです。
入念な準備が参加者の満足度に影響します。
また、はじめてオンラインレッスンを始めるときだけでなく、機材を慎重した時や部屋のレイアウトを変えたときなど定期的にテストをしておきましょう。テストしたつもりでも、いつの間にか音質が悪くなってしまっていた...なんてこともあります。
PC、タブレットで再生した音楽・BGMを流したい
なお、PCやタブレットで再生した音楽・BGMを流す場合は、Zoomの画面共有機能を使います。
その他、オンラインレッスンを始めるために必要なことはこちらのガイドも参考にしてください。