皆さん、こんにちは。東海コーディネーターの庭野です。
今回ご紹介する東海エリアの先生は、名古屋にお住まいの中俣美保先生です。
中俣先生は、全国のお料理カテゴリーの中でも人気先生のお一人ですが、平日は営業職に就く会社員で、さらに家庭を持つ主婦でもいらっしゃいます。
そんな限られた時間だけでストアカ先生をされている中俣先生ですが、講座を定期的に開催しながらも、月額サービスも5月より開始され、生徒さんからも喜ばれているとか。
「趣味は副業です」とお話されるほど、とても楽しんでストアカで教える活動をされる中俣先生。講座やサービス作りの企画のヒント、月額サービスのメリット、オンライン料理教室ならではのやり甲斐など、たっぷりとお話を伺ってきました。(取材日:2021年6月中旬)
中俣美保のMippopo.tamus食堂(気ままに料理教室) | ストアカ
料理をベースにライフスタイルを整える時間を共有
Q.1 ストアカで教える活動をはじめたきっかけを教えてください
もともと食べることや食空間に興味があり、大学生の頃には数々の飲食業でアルバイトを経験し調理師免許も取得しました。卒業後は、大手料理教室に就職し、対面レッスンで数多くの生徒さんを教えていました。
ストアカで教えようと思ったきっかけは2つあります。
まず1つ目は、現在は人材会社で営業職としてフルタイム勤務しているのですが、自分が持っているお料理のスキルを使って、休日やアフター5を有効活用したいと考えていました。
そして2つ目は、ちょうど同じ時期に、関西に住んでいる妹から「彼氏にハンバーグを作ってあげたいから教えて欲しい!」と連絡が来たんです。
私は名古屋に住んでいますが、オンラインを使えば離れていても料理を教えることができるというアイデアを、その時に妹からもらいました。
そこで、インターネットで『料理 オンライン』と検索した結果がストアカとの出会いです。
オンライン料理講座で人気の先生のページを初めて拝見したら、講座料金もランチ代くらいの手頃な設定で「気軽に始められそうだな」と感じました。
ストアカだったら空いている時間だけで教えることができるので、私がしたいと思っていたことにピッタリだと思い、すぐに先生登録をしました。
Q.2 始めてからのご集客状況はいかがでしたか?
ストアカで先生を始めたのは2020年11月です。始めることは知り合いにも一切言わず、主人にしか話さないような状態でやってみました!
始めた当初は生徒さんも1人とか、多くても4名くらいで、ご予約が伸びてきたのは12月に入ってからです。
メニューを変えて複数の講座を作っていたのですが、そのなか1つ『ビーフストロガノフとピロシキ』がちょうどクリスマスメニューとしてもピッタリだったようで、予約の波が一気に変わりました。その講座のヒットをきっかけに、他の講座にも予約が入ってくるようになりました。
・ヒット講座はどのようにして生まれたのですか?
講座ページにあるアンケート欄を使って「今後、作りたいメニューがあれば教えてください」と記し、申し込み時にアンケートを取っています。
そこに『ビーフストロガノフ』と書いてくださった生徒さんがいました。
「クリスマスもあるし、ビーフストロガノフがお家で作れたら素敵だな♪」と考え、さっそく講座にして募集をかけたら、あっという間に予約が入ってきた、いう経緯です。
Q.3 色々な講座がありますが、講座作りで大切にされていることは?
私の講座は、料理というツールを使って、目の前の方の生活スタイルに良い変化があったらいいなという想いを込めて作っています。
例えば、朝のモーニング講座であれば、朝ごはんを一緒に作ることで皆さんに早起きの習慣ができれば嬉しいな、と考えて作りました。
ゴールデンウィークのイベント的な講座はおうち時間を楽しんで頂きたい、作り置きの講座であれば、みんなで一緒に作ることで平日の家事が少しでも楽になって頂きたいという想いを込めています。
料理の作り方や、美味しくできる方法は、本やインターネットやテレビなど、色々な方法で知ることができると思います。
もちろん、美味しい料理を作るということがベースにはありますが、オンライン講座を通して、受講された方のライフスタイルが整うきっかけになって頂きたいと思い、レッスンをしています。
・具体的には講座はどのように企画されているのですか?
そうですね、3ヶ月前の自分を思い浮かべて作っています。
私自身も主婦で平日は会社勤めをしていますので、平日の家事が大変だなと思うこともありますし、悩むこともあります。
日々の大変だな、とか、こうなったら嬉しいな、楽しいな、という一つ一つを切り取ってお料理に絡めて講座にしています。
ですので、私がしている講座は3ヶ月前の自分のための講座ですね(笑)
生徒さんから頂くメッセージから講座が誕生することもよくあります。
受講された後に、もっと知りたいことや要望をお聞きしたりしていますので。
他には、レビューを読み込むことでしょうか。私の講座に参加いただいた生徒さんからのレビューはもちろんですが、他の先生の講座レビューも拝見しています。
レビューには、生徒さんが嬉しかったポイントが無数に記されていて、新しい発見にもなりますし、生徒さんの求めていることを知ることができます。とても参考になっています。


「今できること」と「生徒ニーズ」を掛け合わせた月額サービス
Q.4 月額サービスも導入されていますが、導入したきっかけは?
私は現在2つの月額サービスを掲載していますが、どちらの月額サービスも生徒さんとの受講後のやりとりやご要望から生まれました。
『モーニング講座』はメニューは月替わりですので、ほとんどの生徒さんは毎月1回受講いただいています。その中に「同じメニューを、複数回受講したい」「毎回参加したい」という要望がありました。
しかし、同じメニューを何度も単発でお申し込みいただくのは少し割高感もありますので、生徒さんも躊躇されていました。
そこで、月額サービスを導入して、2回以上の受講はお得な価格設定にて提供することにしました。
『過去レシピ一挙公開』も生徒さんからのリクエストです。
常連さんからは「講座日程が合わなかったのでレシピだけでも欲しいです」
新しい生徒さんからは「以前はどんなメニューがあったのですか?」といったお問い合せをいただくことが何度かあったことがサービス化したきっかけです。
ストアカで教えはじめ半年がすぎ、レシピもたまってきていたタイミングで月額サービスにしました。
Q.5 月額サービスを始めるにあたり、工夫されたことは?
私自身が平日は会社員で主婦でもあるので活動時間にも制約があります。
その中で、継続して提供できる月額サービスを企画することが大切だと考えました。
実は、最初は月額サービス用に新しい企画を考えていたんです。
でもその内容では、単発講座と並行して毎月継続してサービスを提供するには、私の現状では少しハードルが高いかもしれないな、という考えに至り、コース講座で出すことに変更しました。
「今できること」と「生徒さんからのニーズ」を掛け合わせた結果が、現在提供している月額サービスです。
・不安に思われたことはありますか?
単発講座と違い、月額サービスは毎月サービスを提供し続ける責任がありますので、無理なく提供できることから始めました。
それに、「このサービスを一生続ける!」とまで考えてしまうと、二の足を踏んでしまうので、まずは「この1年間で継続できそうなこと」くらいの気持ちでスタートしましたよ。
新しいことをやってみたいというチャレンジ精神も後押ししてくれたと感じます。
・サービス開始月からすぐに加入者がありますが、告知方法は?
サービス開始は2021年5月1日と自分で決めて、申し込み開始日まで1ヶ月ほどの猶予を持ちました。
その1ヶ月の間に、単発講座の締めの挨拶で月額サービスの告知と、過去の生徒さんへメッセージを送りました。
Q.6 月額サービスを導入してみて良かったことは?
まだ月額サービスをスタートして1ヶ月半くらいなのですが、加入者さんから「何回も作りました」というお声をいただけて、お料理のスキルも向上されているようです。
特に『モーニング講座』の狙いである「早起き習慣」をつけよう!という副題は、毎回ご参加いただくことで、早起きの習慣化にさらにお手伝いができていると感じています。
月額サービスに加入いただいたことで、スキルや習慣の定着化に繋がってきているのではないでしょうか。
また、生徒さんにきちんと定期的にお会いできるのも嬉しいですね。
朝のモーニング講座ですので、画面オフで参加いただく方が多いのですが、いつも居てくださるだけで有り難いです。月額サービスは、参加数も売り上げも安定した見通しが立つのも、提供側のメリットの一つだと思います。


生徒だけではなく、その先にいる方にも喜びを
Q.7 会社員とストアカ先生の両立はどのようにされていますか?
そうですね、平日はフルタイムで勤務して、土曜日はストアカ先生、実は日曜も対面料理教室で講師として呼ばれているので、「忙しそうだね〜」ってよく言われるのですが、そうでもないですよ(笑)
そもそも私も主婦なので、講座をしていない時も料理は作っています。ですので、
ストアカは『働いている!』という気持ちは少なくて、私が持っている料理のスキルで生徒さんをリードして『みんなで一緒にしている』という感覚に近いのかもしれないですね。
みんなで一緒に作ると楽しいので、楽しむためにストアカ講座を開催しているのだと思います。
平日勤務の隙間時間に、週末のお料理レッスンのことを考えるといいリフレッシュにもなって、本業もやる気が湧いてきます。
本業も副業もどちらもあるからこそ、良い相乗効果が生まれているな、と思っています。


Q.8 教える活動の喜び、やりがいを教えてください
対面でお料理は教えていましたが、オンラインで教えたのはストアカが初めてでした。
オンライン料理教室は、皆さんご自宅から参加されるので、レッスンで作ったお料理はそのまま食卓に出され、ご家族で召し上がり、ご家族も喜んでくださいます。
講座中の生徒さんとのやりとりでも、作ったそばから幼いお子さん達がどんどんつまみ食いしちゃって、レッスンが終わる頃には「全部食べられてしまいました〜!」なんてエピソードもありましたよ(笑)
目の前にいる生徒さんが喜んでくださるだけではなく、その先にいる方まで喜んでくれる。
ストアカで教える活動をして見つけたやりがいであり、喜びです。
Q.9最後に、これから教える活動を始める方に向けてメッセージをお願いします。
教えたい、伝えたいことがあるのであれば、まずはやってみられることをお勧めします。
そのなかで、1度やってみても上手く行かないようであれば、少しだけ目線を変えてみられてはいかがでしょうか?
マーケットは合っているのか、何を求められているのか、など視点を変えてみられると、ターゲットにマッチするサービスが生まれるかもしれません。
私自身もまだ始めたばかりですので、まだまだブラッシュアップしていきたいです。
今の延長線として、お料理を通してライフスタイルに関わるような活動へとつなげていければ嬉しいですね。
中俣先生、素敵なお話をありがとうございました!
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