ストアカで活躍する先生とストアカが、「先生のための、先生によるまなび」の機会を共創する「ストアカTeachersオープンカレッジ」の第5弾が2022年4月19日にオンライン開催されました。
今回は「デザイン×キャッチコピー×マーケティング」の知識と経験を活かして『売れるデザイン』をストアカ講座で教えているMAKI先生をお呼びして「集客できるサムネイルのポイント」をレクチャーしていただきました。
講座の予約を左右をする「サムネイル」。
ストアカで講座を検索するとき、一番に目に付くものが講座のイメージ画像ですね!
でも、入れたい言葉を全部詰め込むと、文字ばかりの画像になってしまって、結局何を伝えたいのか分からない、集客に繋がらないサムネイルになっているかもしれません。
今回のオープンカレッジでは、サムネイルのデザインに入る前段階にある重要なポイント「何を入れたら予約に繋がるのか」を学び、ストアカで集客できるサムネイルが作れるヒントをMAKI先生に教えていただきました。
デザイン初心者の方にもすぐに実践出来る内容になりますので、「デザインって?」と言われる方から、すでにサムネイルをお持ちの方にとっても内容を振り返る良い機会になるかと思います。ぜひご一読ください。
今回のオープンカレッジ講師を務めて頂いた先生
MAKI(マキ)先生
https://www.street-academy.com/steachers/31502
広告代理店、IT企業においてグラフィックデザイン&Webデザイン15年 フリーランスも入れたらトータル21年のデザイナー歴を持つ。
”売れる!ブランディングデザイン&マーケター”として2020年よりストアカにて、デザインで悩んでいる方に対して『集客できるデザイン』『売れるデザイン』のスキルを伝え、ビジネスの成長や成功をサポートしている。
ストアカのサムネイルに最も大切な要素とは?
これまで紙媒体の広告やwebサイトなど、数々の商業デザインを手がけてきたMAKI先生先生。ストアカの講座に使うサムネイルを作る方に、まず最初に伝えたいことは、「デザインはカッコいいとかオシャレだけでは意味がありません」ということ。デザインは、物やサービスが売れるために作るということだと言う。
おしゃれなことも大切な要素ではあるが、そのデザインがなんのためにあるのか、その目的をしっかり持つことが重要。
それは、ストアカの講座サムネイルも同様で、目的をしっかりと持たないと本来集客できるはずのチャンスを逃すことになるとMAKI先生。
特にストアカのサムネイルは、ストアカ内だけではなく、
・バナー広告(ストアカが集客支援として検索エンジンやSNSなどに広告出稿)
・SNSなどの自己集客画像
として、色々なところに掲載されるので、きちんとしたものを作っておくと集客につながのだと言う。
それでは、集客できるサムネイルのポイントをMAKI先生から学んで行きましょう。
クリックされるために大切な3つのこと
内容がわかること
(MAKI先生)一番最初に大事なことは「何を学ぶ講座なのかが分かること」です。
サムネイルに入れるのは、講座タイトルじゃなくてもいいんです。
この講座で何が学べるか、何をしているのか、そこをちゃんと文字にして入れましょう。
私は文字を入れた方がいいと考えています。
写真だけのサムネイルもありますが、写真だけでは想像しないといけません。画像見た時に「なんだろう」と思ってる時間が面倒になり、わからないものがあると他のサムネイルを見るようになります。その結果、ご自分の講座をクリックしてもらえなくなります。
そして、どんな人に向けた講座なのかが分かることも重要なポイントです。
もう1つ、受講生のすぐ先の未来を見せるようにしましょう。
「悩みを解消するのか」
「目標を達成するのか」
講座を受ける動機は、だいたいどちらかだと思います。
講座を受けると「こんな風になれるんだ」ということが画像でひと目でわかるようにしてあげることで、講座の内容がイメージできます。
さらにもう1つ、講座の雰囲気がわかることです。
写真やイラストを入れることでより伝わりやすくして頂きたいです。
例えば、顔ヨガの先生であれば講座の中でポーズをとることがわかりますよね。
ハンドメイドの講座であれば「ぬいぐるみを作るんだな」ということがひと目でわかります。完成形が見えてるので何を作るのかというイメージにもつながりますし、背景の文字などで楽しそうな雰囲気も伝わってきます。
お料理もこんな物を作れる・雰囲気が伝わることが大事だと思います。
目立つこと
競合と比較して目立つ色や、強い言葉を使いましょうと私はお勧めしています。
競合とはライバルのことです。
同じジャンルで同じページにサムネイルがあるならんだ時に、自分以外の先生の講座も見て比較してください。
他の先生と比べてご自分のサムネイルは目立っていますか?
キーワードで検索した場合や、ランキングで並んだ時はどうでしょうか?
そんな風にご自分以外のサムネイルと並んだ時にどうなるかということを、まずは確認してください。
例にあるように、「-10kg ダイエット」という言葉自体もすごく強い言葉ですが、まず目に飛び込んでくるのは色ではないでしょうか。
この先生の場合は、ダイエットなどで調べたらピンク色を使っている講座サムネイルがなかったんです。これだったら絶対目立つという戦略で、この配色にしました。
もう一つは「ああ、こう書けばよかったんだ」という強い言葉を使っている例です。
文字のデザインが大きいというのもインパクトがありますね。
この言葉は講座タイトルではありませんが、サムネイルはタイトルだけを入れなくてもいいんです。内容がわかって興味を引けばいいのです。
ちなみに、この言葉はどこから出てきたかというと、この先生はシナリオライターで物語の書き方の講座をしてらっしゃいます。受講生の方が講座の途中で「あぁ!こう書けばよかったのね!」と、この言葉を発したそうなんです。
まだ講座を受けていない方も「私もそんな風になれるのね」とすぐ読み込むことができて、講座受講後のイメージが湧くのではないでしょうか。
もう1つ、目立つ方法としてお勧めなのが、講師の顔写真を入れることです。
まず、他の講師の方だと間違えられません。
そして関心や好意を持ちやすくなるというメリットがあります。
ストアカの特徴として1度クリックしたサムネイルはずっと追いかけてきますよね。何度も目にするうちに、その先生のことがちょっとずつ好きになっていくんですよ。
サムネイルに興味を持つことが、その先生自身にも興味を持つということが心理的効果として現れてきます。これは単純接触効果と言うのですが、まだ会ったことない知らない人なんだけども、見ているだけで知ってる人に思えてくるわけです。
同じ内容であれば、知らない先生よりも知っている先生からだいたいの方は受けたくなると思います。
ですので、顔を入れることは受講しやすい環境を整えやすくなる効果もあるのでおすすめです。
価値がわかること
まずは価値としてわかりやすいのは、講師の権威性が出しやすいのではないでしょうか。
たくさんのサムネイルが並んだときに同じ内容であれば「やっぱり、この先生に受けたい」と思っていただける大事なポイントになってきます。
皆さんは先生でいらっしゃるので権威性は色々とおありだと思いますが、
わかりやすい事例としては、ストアカで何かの賞を受賞されたことがあれば、ひと目で分かるようにバッチを付けられたり。
他には、ランキングで1位になったことなども出してみてください。
これは私の考えですが、ランキングは2位以下では意味がないと思っていますので、頑張って1位を目指してください。
次に価値に当てはまるのが、期間限定です。
まず限定価格ですが、例えばですが、現在シルバーバッチの先生が、ゴールドバッチまで獲得できるまでの期間は「最低価格の1000円で頑張ります」とされている先生も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合も、サムネイルに入っていた方が目立ちますのでぜひ書いてみてください。
次に季節に合った内容の講座も期間限定に当てはまります。
「今この瞬間にやりたい」と思うようなことです。
ちょうど春の引っ越しシーズンや衣替えの時期にこのサムネイルを見て「片付けしたいな」と思ってもらえますよね。
季節限定の講座をされている場合は、ぜひサムネイルにも入れて上げてください。
最後にもう1点、特典です。
特典をたくさん付けている講座もありますよね。
受講生にとってお得なことはぜひ書いてください。
当日の講座の録画、受講特典の資料などあればぜひ書いてください。
例に出しているサムネイルには風水鑑定書一式と動画付き書いてます。
さらに2枚目以降には実際にもらえる鑑定証を表示されています。
「こんなにたくさんもらえるんだ!すごいラッキー!」と思ってもらえたらいいですね。
ワークシート


ここまで紹介された大切なポイントが一覧になっているワークシートをMAKI先生が用意してくださいました。
右側の空欄にご自分のことを書き込んでいきましょう。
書いた内容がサムネイルに入れる内容になります。
書けないものがあっても、全部埋まらなくても全然大丈夫!
まずはここに書き出してみることやってみてくださいとMAKI先生。
これはアカン!サムネイル!
大事な言葉を四隅に配置する
(MAKI先生)四隅にはストアカのアイコンが入ってきます。
生徒がわかりやすいように「残りわずか」「sold out」とか、受けたい登録のハートマークなどです。
ですので、端からタイトルなど書き始めてしまうと、大事なところが見えなくなるので気を付けてください。大事な内容は中央に入れるようにしてください。
これはストアカのクオリティガイドラインがありますのでチェックしてみてください。
言いたいことが多すぎる
文字量が多いと、おのずと文字が小さくなります。小さい文字って読みにくいですよね?そうなると読めない文字でサムネイルがいっぱいになり、何も伝わらなくなります。
言いたいことがたくさんあるのはよく分かりますが、できる限り削ってスマートな言葉だけを載せるようにしましょう。
他の先生のデザインをパクる
なぜ良くないかと言うと、オリジナリティがないと思われます。
結果、内容にまで信頼性が無くなってしまいます。
例えば、真似をしている講座のサムネイルと並んだ時に、見た人は「あの人と同じ内容なのかな?だから少し安いのかな?」と思われてしまいます。
サムネイルは看板であり、講座の入り口です。一番最初の見た目でオリジナリティがない人と印象づけてしまうことはとてももったいないことです。
もう1つは講師同士の人間関係も大切にして頂きたいからです。
誰かの真似するっていう行動は、憧れの気持ちから入ってくるのかもしれないです。
でも、憧れの先生や参考になる先生には、やなりその先生のお話を直接聞ける距離にいくことが大切です。しかし真似をしていたらどうでしょうか?
そういう場所には行きづらいですよね。相談にのってもらえるチャンスも失ってしまいます。これもとてももったいないことだと思います。
集客できるサムネイルの共通点
ターゲットのベネフィット
(MAKI先生)「皆さん」と呼んでも誰も振り返りませんよね。一般的に、「皆さん」と言われても私じゃないと思ってしまいます。
でもこの「皆さん」をもっと具体的に選んだとしましょう。
「子育て中の主婦アルバイトで自分の時間なくて毎日お食事を作る時間減らしたい、自分の時間を作りたいそこのあなた」って言われたら、自分が該当したらもしかしたら振り返ると思います。私のことですか?と。
これがターゲットを絞った状態です。
講座のサムネイルでもこの作業をやってください。
例えば料理講座のサムネイルの場合、女性をターゲットと設定します。
そして、ターゲットがどんな状態なのか、どうなると嬉しいのかを考えてください。
・家族との時間が増えて家族との仲が良くなる
・資格試験の勉強中の人だったら自分の時間が増えて最終的に合格する
・デパートのお惣菜売り場で献立が決まらないから時短料理を学ぼうかな
色々ありますが、普段の自分のライフスタイルの中でこういった具体的な状態があるかと思います。
時短料理の講座をなぜ学ぶのかの、その目的が想定できます。
実際に目の前にいなくても、そういう人に向けた講座・そういう風な人に受けてほしい講座に設定します。「誰でも来て欲しい時短料理」という気持ちもよくわかりますが、どんな人に来て欲しいのかをもう少し詰めて考えるとベネフィットが出てきます。
そのベネフィットをちゃんとサムネイルに表現するのが大事になってきます。
ベネフィットもターゲットも何もなく時短料理と書いてあるより、誰のためのどんな風になりますと表現してあげる方がきっと見た人に刺さります。


もう1つ大切なことは、メリットとベネフィットの違いです。
例えば、ダイエット講座の場合「食事制限なし」「成功率99%」など、すごくいい言葉がよく並んでいますが、これはメリットです。
メリットは講座の特徴として表現するのにお勧めです。
ですが、受講生の方にもっと響かせようと思うとベネフィットが必要になります。
ダイエットをする目的や目標です。「こうなりたい」という姿を見せてあげる、ダイエットをする人が求めてるのはベネフィットです。
ベネフィットの姿になりたいからメリットがある講座が有効だと考え、講座を受けようと思うわけなのです。
長い文章は短く
ターゲット設定やメリット・ベネフィットなどの作業を行うと、表現したいことがたくさん出てくると思いますが、サムネイルに入れるのは短い文章がお勧めです。
短くするには、無駄な接続詞・副詞や二重表現を削るようにして下さい。
また、似た言葉に変えるのも一つの方法です。
まずは、どんな講座かと紹介を書いてみます。
このまま全部入れると文字だらけになってしまいます。ですので、大事な言葉だけピックアップして、接続詞などは削ります。これだけで数は減りますが、さらに減らしていきます。
似た表現があればそれを1個にしたり、どちらかを排除します。ここまで短くしたら、初めてサムネイルに入れてもいいぐらいの文章量になります。
悩まれたら、まずは言葉をたくさん並べる作業をして、そこから厳選していくといいと思いますよ。
専門用語に気をつける
専門用語を使ってしまっている先生は、私から見ても多いなと感じています。
でも先生は専門用語を使っていることに気付いていません。
なぜなら、プロフェッショナルなので、普段から使い慣れてしまっているのです。
まずは、その視点で見直してみてください。
ただし、専門用語を使ってはダメなわけではありません。
中級・上級レベルの専門用語を知っている人をターゲットにされるのであれば、使ってください。
しかし、入門や初級など、その業界の専門用語を知らない人がターゲットであれば、専門用語はもっと噛み砕いて「誰でもわかる言葉」に言い換えて表現してください。
ターゲットによって専門用語の使い方を分けることがポイントです。
改善事例
「集客できるサムネイル」の要素を入れた改善事例をMAKI先生から共有して頂きました。
<改善ポイント①〜③>
●ターゲット属性を絞れていない⇨ ①ターゲット属性を絞っている
●メリットだけ⇨②メリット と ベネフィット
● 専門用語⇨ ③専門用語に気をつけている
デザインをするうえで最も大切にしていること
最後にMAKI先生がデザイナーとして21年間想い続けてらっしゃる、
デザインする上で最も大切にしていることをシェアして頂きました。
それは「受講生に心の底から寄り添うこと」こと。
・受講生の好みを、もっと想像しましょう
・ 受講生の意見を、もっと聴きましょう
・未だ見ぬ受講生のことを、もっと好きになりましょう
まるで「恋人を想うように」お客様や受講生のことをいつも考えていると、教えてもらいました。
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MAKI先生の「ビジョン」は、皆さんがご自分の魅力に気づき、仕事も私生活も楽しめて、老後の不安が無く、楽しいイメージでいっぱいの『イケてるおばちゃんだらけ』の世界を実現することだと講座の最後に語ってくださいました。
そして、そんな将来に憧れて、何歳でも希望を持ち 「ワクワクする人」で世界を埋め尽くすことをミッションとされているのだとお聞かせ頂きました。
そんなMAKI先生がデザインをするうえで一番大切にしていることは
【受講生に心の底から寄り添うこと】
これから講座を始められる方も、もっとブラッシュアップしたい方も、今回の教えていただいた内容を実践してみてください!
MAKI先生、ご登壇いただき誠にありがとうございました!
▼MAKI先生の講座はこちらから
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セミナーの終盤は質疑応答タイム。
「センスゼロですがデザインとかできますか?」といった参加者の質問にMAKI先生があたたかく答えてくださいました。
さらに、当日の質問に加えて、CANVAの使い方についても少しだけご紹介してくださっています。ぜひ動画も合わせてご覧ください。
▼当日のアーカイブ動画はこちら