- まなびのマーケットプラットフォーム「ストアカ」のオンライン料理部門人気講師、森田早紀子先生へのインタビュー記事です。
*現在ご都合により活動を休止されてらっしゃいます。
「月額サービスが潤滑にまわっているお陰で、料理のレッスンをしているのは週2日だけなんですよ」と、話すクックキュー森田早紀子先生。
森田先生は、2022年10月時点で加入者100名超え(月額3500円/人)のオンラインサロンを、2歳と4歳の子育てをしながら運営するストアカの人気料理講師です。
「本当に何の取り柄もない普通の主婦ですが(笑)」と笑顔で話す森田先生に、今回、月額サービスの成功の秘訣についてインタビューを行いました。
サービスを作る上でのマインド、運営や集客のコツまで惜しみなくシェアしてくれましたので、ぜひご一読ください。(取材日2022年10月12日)
- 月額サービスのはじまりは、1人の生徒のためだった
- 人が人を呼ぶ、100名超えの加入者が集まる理由
- 加入する理由と継続する理由は、意外と違う
- どんな日にも休まず続けられるのは、ファンが集うオンラインサロンだからこそ
- 講師にとってもホッとできる場所になるオンラインサロン
月額サービスのはじまりは、1人の生徒のためだった
ー月額サービスを始めたきっかけを教えてください
森田早紀子先生(以下森田先生)ストアカで教え始めて半年くらい経った時に月額サービスを検討し始めました。
きっかけは、1人の生徒さんからの熱いご要望です。
その方はさまざまな料理講座を経験されていましたが、私の講座に初めて参加した後に
「早紀子先生に決めたわ!私に料理の基礎からしっかりと教えて欲しい。継続コースで習いたいです」と言ってくださったんです。
同時に講座料金についても指摘がありました。
「この内容で1500円は安すぎます。高くてもいいので受けたいです」と。
私は、前職は大手料理教室に勤めていたので、大体の相場感はあったのですが、始めたばかりの頃は、ストアカの講座は1,000円代が多いように見えていました。ですので、他の先生に合わせて私も1,500円の料金設定にしていました。
でも、生徒さんから指摘があり冷静に考えてみました。
対面とオンラインの違いを差し引いても「確かに、安すぎる」と実感しました。
そして、しっかりと教え続ける為には、適正な価格で継続的にレッスンする必要があると思い、月額サービスの導入を検討しました。
そこで出来上がったのが「料理基礎土台クラス(9500円/月)」です。
レッスンの内容は、その生徒さんと作り上げたんです。
私ができることと、生徒さんがして欲しいことがマッチする内容を、1ヶ月くらいかけて何度もやり取りを重ねて出来上がった月額サービスなんですよ。
ーたった1人のために新しいサービスを考えたのですか?
森田先生:そうですね。なぜなら、1人を幸せにしなければ、誰も幸せには出来ないと私は思っているからです。
結果として、「料理基礎土台クラス」の月額サービスは5名の加入者からスタートしました。
開始前は、その生徒さんの為に作ったので、加入も1人でも良いと思っていました。
彼女に「一緒に受けたい人がいたら、誘ってもいいですか?」と了承を得た上で、お知らせ配信を送ったところ、4名の加入希望者がいらっしゃいました。
リクエストを出す人はほんの一握りですが、黙って待ってくれている人はいるのだと感じました。
https://www.street-academy.com/subscription/services/1415
ー加入者が100名を超えているオンラインサロンについてはいかがですか?
森田先生:オンラインサロン「腸活サークル」も同じです。1人の生徒さんの声がきっかけです。
私は講座の終盤に「質問タイム」を設けていて、希望者だけZoomに残ってお話しできるようにしています。
ある日、講座の参加者が2〜3人で、少人数でわいわいとレッスンをした日がありました。質問タイムも残ってくださって、段々と友達同士のようなお喋りに発展していきました。
同じ講座を受講している人たちなので、生徒さん同士も何かしら共通点はあるので、初対面でもすごく盛り上がるんですよね。
そしたら、1人の生徒さんが
「すっごく楽しくて、今日のレッスンが気分転換になりました!こんな風にお喋りだけの会もあったらいいのに〜!」って言ってくださって。
私も、育児で辛かった時にオンラインの育児サークルに救ってもらった経験があったので、いつかは自分もそんなコミュニティを作って、誰かの助けになりたいという想いはずっと抱いていました。
「教える」だけではなく、こんな風なカジュアルな月額サービスもあってもいいのかもしれないと考えて、「腸活サークル」を企画することにしました。
参考:ストアカ公式note
ーオンラインサロンの企画はどのように考えたのですか?
森田先生:私がしたことは、声を集めただけです。
私がサービスを考える時に大切にしているのは、自分の感情を入れずにお客さんが欲しいものを形にすることです。
ですので、オンラインサロンの内容は徹底的に生徒さんの声を反映しています。
具体的にはストアカのアンケート欄や、お知らせ配信でGoogleアンケートを送ったり、あとは、レッスン中に直接お話しすることが一番多いかもしれませんね。私がパソコンやメールが苦手というのもありますけどね(笑)
それは始めた時から、現在も変わりません。
ですので、生徒さんからも「私がお願いしたメニューが今月レッスンになってる!」と喜んでくださってくれています。
会員が100名を超えていますが、「私のため」にあるオンラインサロンだと思っていただけていると思います。
生徒さんの声を反映し続けているだけなので、腸活サークルのレッスンやイベントのネタ作りに悩んだことも1度もありませんよ。
人が人を呼ぶ、100名超えの加入者が集まる理由
ーオンラインサロンの加入者が100名を超えてますが、集客のコツはありますか?
森田先生:腸活サークルのスタートは40名の加入者からでした。
皆さん、講座のリピーターさんで、現在の加入者はそこから広がっていきました。
まず1つ目はSNSの活用です。
私はInstagramをPRで活用しています。
現在は、毎週水曜日の早朝6時30にインスタライブをしています。
視聴者は、腸活サークルのメンバーとインスタのフォロワーさんですが、サークルメンバーはコメントや反応も良くて、やっぱり盛り上がります。
それを見たフォロワーさんが「楽しそう!ストアカの講座に行ってみようかな?」と、いらっしゃる導線です。
以前は平日の午後にインスタライブ配信をしていましたが、生徒さんにアンケートを取ると「早朝が参加しやすい」と意見が多かったので、時間を変えました。
すると、インスタフォロワーからの新規集客もグッと増えたので、ターゲットに合わせた時間設定は本当に大切ですよね。
また、生徒さんも講座で作ったお料理をインスタに投稿される方が多いので、投稿にタグ付けをお願いしています。
それが口コミとなって生徒さんのお友達が新規でいらっしゃることも多いですよ。
やらないことは自分で自分を宣伝をすることです。
SNSで見ただけの良く知らない人にお金を払うなんて、一般の主婦の感覚ではハードルがすごく高いと思うんです。
ですので、私はインスタ経由の集客も結構あるのですが、全て実際に受講している生徒さんの声がきっかけになっています。
私自身が手を動かしていることは、自分で直接集客の発信をするのではなく、
私を紹介してもらったSNSの投稿やブログ記事などを、ストーリーズなどにシェアしています。
やっぱり、人からの口コミは信頼感が段違いですので、それを発信するようにしています。


<クックキュー森田先生のインスタグラムはこちら>
参考記事:インスタグラムの操作方法
ー他の人が良いという商品は気になりますもんね。他にコツはございますか?
森田先生:2つ目のコツは、レッスン内での口コミです。
私の月額サロン「腸活サークル」はファンや仲間が集う場所ですので、場の雰囲気を守るためにも一度は単発講座でお互いを知るようにしています。
また、腸活サークルではメンバー限定レッスンの他に、月額サービスの特典として、私の単発講座をお得に受講できる優待券を発行しています。
ですので、単発講座にも腸活サークルのメンバーがよく参加してくれて、レッスンの雰囲気もすごくいいんですよ。
その雰囲気のなかに、新規の生徒さんが入られるので初回から楽しんでもらえますし「なんで皆さん、そんなに仲が良いんですか?」という会話も自然に生まれてきます。
そこで「腸活サークルという月額サービスがあるんですよ」とお知らせしています。
新規生徒でアプリだけを使っている方は、ストアカの月額サービス自体をご存知ではない方がすごく多いと感じています。
ですので、新規の方には必ず「腸活サークル」の存在はお知らせしています。
サークルの話題になると
生徒メンバーから「腸活サークル楽しいですよ」と、言ってくれるんです。
それが、新規加入の人が多い理由の大部分をしめていると思います。
やっぱり、実際に加入している人の声が一番説得力と安心感がありますよね。
加入する理由と継続する理由は、意外と違う
ーサービスを始めて10ヶ月程ですが、加入者の継続についてお聞かせください
森田先生:加入者が100名を超えたくらいから、流行に敏感な方たちが気軽に加入して、気軽に解約されるケースも増えてきた感はありますし、私からも「簡単に解約できますよ」とストアカのシステムを説明しています。
継続で言うと、スタート時の加入者で解約されたのは40人のうち2人だけです。その2人も生活環境の変化でやむ無くといった理由でしたので、初期メンバーはずっと加入してくれています。
「腸活サークル」はダイエットを一つの共通目的としているので、加入する動機はダイエットがきっかけという方はいらっしゃいます。
ただ、サークル活動のなかで「痩せたい!ダイエット頑張ろう!」みたいな会話はほとんどありません。どちらかと言うと「楽しいから続けている」という声の方が多いですね。
メンバー同士のコミュニケーションの場としてFacebookグループを作り、『作れレポBOX』といって、みんなが作った料理を投稿する場を設けています。
私からも「今日レッスンで作ったお料理、見たいな!」と、気軽に投稿できる会話はレッスンでしていますが、サークルメンバーの皆さんの手で『つくれぽBOX』が育っていると感じています。
コメントは10ヶ月の活動期間で、2000件に迫っている
どんな日にも休まず続けられるのは、ファンが集うオンラインサロンだからこそ
ー2歳と4歳の育児中とのことですが、100名以上の月額サービスを運営するのは大変ではないですか?両立させる工夫はありますか?
森田先生:全然大変じゃないですよ。ホントに!
私がレッスンができるのは、子どもが保育園に行っている平日の日中のみです。
そこに参加できる方となると、同じように子育て中のママや、専業主婦の方が集まってきています。
サークルメンバーは自然と似た環境の方が集まっていますので、生活時間も近いですし、悩みなども共感できるし、何より皆さん本当にいい人ばかりなんですよ!
私が子育て中だということを理解してくださっているので、夕方以降は滅多に連絡はきませんし、来ても【返信不要】と書いて合ったり。
仮に、返事が必要なメッセージやメールがきたとしても、お返事は翌朝にしています。
「子どもが保育園から帰って来たら仕事はできないので、お返事が朝になりました。遅くなってごめんなさい」ときちんとお伝えすれば、空気を読んでくださり、それ以降連絡は日中にしか来なくなりました。
<森田早紀子先生の平日タイムテーブル>
※料理レッスンがある日
4:00 起床
洗濯・掃除(トイレ掃除からスタート!)
4:30 ヨガ
5:00 読書
6:00 1日分のごはんの用意
6:30 インスタライブ(毎週水曜)
7:00 子ども起床
8:30 保育園送り
9:00 仕事スタート
10:00 サークル限定レッスン
12:00 レッスン終了・昼ごはん
13:00 単発講座
15:00 レシピ文作成、SNSやメッセージ返信など
17:00 保育園お迎え
18:00 夕飯・お風呂・子どもとの時間
20:00 子どもと布団へ・就寝
ー保育園の休園などのイレギュラーは、どのように乗り切っているのですか?
森田先生:夫も私も実家が遠いので、自分たちで頑張るしかないですよね。
保育園がおやすみになった時は単発講座は返金した方がお互いのためかなと思い、理由をご説明して開催はキャンセルしました。
ご新規の方はお互いにバックボーンが見えませんし、私もレッスンに集中できない気がして。2時間近く、子どもの口を塞ぐことはできませんしね......。
でも、腸活サークルのメンバー限定レッスンは、子ども同席でやらせてもらっています。
サークルの方が手抜きしているわけでは決してありません。
腸活サークルに加入する方は、私が子育て中であることを知ってくださっています。
私もサークルメンバーの生徒さんは子育てなど、プライベートなことも話をし合っていますので、お互いに良く知っている関係なんですね。
私のレッスンは、生徒さんもお子さんと一緒に参加される方も多いです。
そして、子育てしながらオンライン料理教室をしている私を、すごく応援してくださる方が多くて、本当に嬉しくて。
子どもがいる私を含めて、私自身のファンになってくださっていると感じています。
ですので、オンラインレッスン中にうちの子たちが画面に登場したら
「大きくなったねー」って、とても可愛がってもらえて、すごくありがたいです。
講師にとってもホッとできる場所になるオンラインサロン
ー森田先生が体感している、月額サービスのメリットはなんですか?
森田先生:個人事業主としてのメリットは、月額サービスは毎月安定した売上があることでしょうか。
私の場合でしたら、腸活サークルだけで3500円✖️人数分の売上がありますし、そこに料理基礎土台クラスの月額料金、講座とカスタマイズサービスなどの流動的な売上が毎月上乗せされています。
育児がきっかけで前職の大手料理教室は離職せざる得なかったのですが、今は育児の時間をしっかり持ちながらも前職より収入は多いので、本当にありがたい限りです!
お料理の先生としてのメリットは、やっぱり大好きな生徒さんに、いつも会えることですね。
私にとっても腸活サークルは、ホッとできる場所なんです。
主催者ですので私がリードはしますが、コミュニティがまわり始めると、先生・生徒という垣根を超えて、好きな人たちと好きなことをシェアできる場所に育っていくのかな?と感じています。
ー最後に、これから始める先生へアドバイスをお願いいたします
森田先生:そうですね、商品やサービスを作ること全般に言えることかもしれないですが、自分の利益のためだけにサービスを考えないが重要だと思います。
お客さんがやりたいことや嬉しいこと、自分が提供できることを形にして、お互いにとってメリットがあるサービスが、愛され継続できるのではないでしょうか。
私は本当に何の取り柄もない普通の主婦ですが、私でも出来たんです!
皆さんも一緒にがんばりましょうね!
ーーーあとがきーーー
乳幼児を育てながら、オンライン料理教室の運営はお1人でされている森田先生。経理やインターネット関連など先生がちょっぴり苦手なパソコン分野は会社員のご主人がお手伝いしてくださっているとか。子育てをしながら働く、たくさんの工夫も参考になりました。森田先生、素敵なお話をありがとうございました!< interview& Writing ストアカコーディネーター庭野>
<今回インタビューにこたえてくれた先生>
クックキュー森田早紀子先生
4歳と2歳の2児の母。
パティシエとして製菓店に勤務したのち、大手料理教室に転職。史上最年少で副店長、店長、エリアマネージャーへと昇進し、複数の店舗で合計1,000名のスタッフを育成。
2021年にオンライン料理教室クックキューを開業し、「食べて痩せる」をコンセプトにした料理をストアカで教えている。
▷著書 「オンライン料理講師のススメ」
<クックキュー森田先生の代表講座>
<月額サービス 腸活サークル>
*現在ご都合により活動を休止されてらっしゃいます。
あなたもストアカでオンライン料理サロン(オンライン料理教室)をはじめてみませんか?