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小さく始めてリピートされる仕組みのつくりかた|つるまる先生

ストアカで活躍する先生とストアカが、「先生のための、先生によるまなび」の機会を共創する「ストアカTeachersオープンカレッジ」の第12弾。

 

 今回は、「小さく始めて、リピートされる仕組みのつくり方」をテーマに、文章コーチ・広報コンサルタントのつるまる先生に教えていただきます。

 

講座を始めて間もない、基本講座から次の展開に悩んでいる、登録したものの始めの一歩が踏み出せない、ゴールドバッジ獲得までのヒントを得たい、そんな先生にぜひチェックしていただきたい内容です。

 

今回のオープンカレッジ講師を務めていただいた先生

 

つるまる先生

https://www.street-academy.com/steachers/493278

 

文章コーチ・広報コンサルタント

セルフブランディング専門のキャリアコンサルタント

精鋭ライティング塾「文章ワークスアカデミー」主宰

株式会社コトバノチカラ代表取締役

 

 

 

ストアカ先生登録後、108日でプラチナバッジ獲得

(つるまる先生)ストアカではいま主に、こちらの3つの講座を開催しています。

おかげさまで総合人気ランク1位や2022年のストアカベストセラーアワードなども受賞しております。

 

2021年12月にストアカ先生登録して、2022年1月に講座を開始し、プラチナバッジは22年の4月29日に獲得しました。

 

プラチナバッヂまで108日かかっていて、すごく速いスピードではないんですが、よく「順調ですね」という言葉をいただくこともありますが、今なお試行錯誤の日々です。

 

今日のお話のテーマは、「小さく始めてリピートされる仕組みのつくりかた」というお題をいただきました。具体的には、「小さく始めて依頼機能の時間制相談につなぐ」方法について、お話しします。

 

私の場合はビジネススキルの講座として、取材されるためのライティングなどを教えています。もしかしたらお料理やヨガなど、教えている分野によっては合わないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうやり方もあるんだなと感じていただければと思います。

 

自分の苦手に気づいて、原点に戻ってみた

私自身の経験として、先生登録して、まずは4講座でスタートさせました。

基本編、実践編、慣れてきたら上級向けのコース講座をやれればいいかなという考えでした。そして最初のブルーバッジ、シルバーバッジまではスムーズに獲得することができました。

 

ただ、シルバーを獲ったあと、自分自身について気づいたことがありました。それは、

・セールストークが苦手

・サービス展開の仕方が不器用

という2つの気づきです。

 

基本講座で「こちらの実践講座を受けてください」といったご案内や、レビューを書いていただくお願いも下手で、ドキドキして脇汗をかく、噛みまくってしまうというようなことが続きました。

また、4講座登録してみたものの、自分にとっては広げすぎてしまった感覚で中途半端になりそうで、4講座全てを走らせることができず……。

 

そんななか、他の先生を見てみると、すごくセールストークが素晴らしかったり、多くの講座を展開されていたりと、私とは全然違うなと感じてしまいました。

 

ただ、そんな経験も経て、私は原点に戻ったんです。

それは、「何のために私はストアカで先生をやっているんだろう」というところです。何のためにというその目的のところについて明確にした上で、その過程にある目標を設定するということです。

 

私の場合は、「自分のキャリアを社会に還元したい」「ライティングでキャリアを切り拓くお手伝いをしたい」ということが目的でした。そのためのステップとして、ストアカでゴールドバッジ獲得という目標を考えたわけです。

 

 

受講者のコトバをキャッチして、基本講座をブラッシュアップ

ゴールドバッジ獲得の目標に向けた過程を考えたときに、まずは「基本講座をブラッシュアップしよう」という結論に達しました。

なので、4つ講座をやっていたんですけれども、一旦手放して、「小さく始めよう」という方針に切り替えました。

 

講座設計については、上級講座を切り出す形が基本講座を考えるうえでの王道だと思っていましたが、実際に受講生の声を聞いてみると、私の感覚とは違うなと思いました。

なので、まずは「受講者のコトバをキャッチしよう」と決めて、基本講座をやりながら2つのことを徹底してやりました。

それが

・申し込み時の書き込み

・講座後に質問タイムの設置

です。

 

「申し込み時の書き込み」とは、参加の理由や知りたいことをGoogleのアンケートで取ることもできますし、私は申し込み時に「先生からのメッセージ」として質問への答えを書いてもらうことにしました。

もちろん全員が書いてくださるわけではありませんが、いただいたコトバに敏感に反応するようにしました。

 

「講座後に質問タイムの設置」については、講座を始めたは60分の中で講座をちょうどきっちり終わらせなければという思いでやっていましたが、それだとあんまり生徒さんの悩みや感想を聞けないなと思ったので、講座は講座として区切った後に、質問タイムを設置することにしました。

 

そこで気づいたのは、たとえば「取材」という言葉一つを取っても、私が「取材」と使うコトバを受講生さんは違うコトバで表現しているのです。

そのコトバをキャッチして、講座ページに反映させました。そうすることで、検索ワードとして引っかかりやすくなるのではと思ったからです。そういう風な講座ページの改良を繰り返し続けてきました。

 

そして、事前にいただいた生徒さんからの悩みに応じて、講座内の事例をアレンジしてお伝えし、いただいた質問に対しては全力で答えるようにしました。また、よく聞かれる悩みや質問については、講座の内容そのものに追加するということもしました。

 

 

生徒さんの口コミによる受講が増え、個別で相談したいとも言われるように

このような改良を繰り返していったところ、変化が表れ始めました。

すると生徒さんから「知人にお薦めしました」と言われるようになったり、「今度はメンバーで受講したい」というような反応をいただいたり、実際に受講につながったりというようなことが起き始めました。

 

また、個別で相談したいという声をいただくことや、ライターの方からの「プロとして必要なことを学びたい」といった声をいただくようになってきて、「これってリピートの流れかな?」と感じ、「こういった方々に対して、個別で相談できるような機会をつくる必要があるな」と思うようになりました。

 

そして、「何で個別で相談したいのか」という理由について考えたところ、私の基本講座では“すぐに実践できる宿題”をお渡ししています。これは、基本編の講座を聞けば、ご自身でできるものです。

ただ、そのうえで「アドバイスがほしい」「実践するうえで不安があるな」という方がいらっしゃり、そうした方々が「また話がしたい、相談したい」となるケースにつながっています。

 

ここまできてふと私は「セールストークをがんばらなくても、また会いにきてくれる」と気づき、これは自分向きのやり方だなと感じるようになりました。

 

 

シルバーバッジ以上が使える依頼機能で「時間制相談」「カスタマイズレッスン」を開設

ご存知の方も多いとは思いますが、ストアカのシルバーバッジ以上を獲得すると、追加の機能として「依頼機能」と「カスタマイズレッスン」という機能が使えるようになります。

参考資料:

依頼機能 - 生徒の要望にあわせたサービスが提供できる | ストアカ

 

私はリピートの流れがきたことを受けまして、「時間制相談」のメニューを、直接学びたい方に対しては「カスタマイズレッスン」機能で「ライティングのカスタマイズレッスン」をつくりました。

 

また、もともと基本講座として設定していた「ライターを始めたら知っておきたい仕事獲得術」という講座については、講座という形での提供スタイルが受講生さんに寄り添えていないなと感じていたため、「時間制相談」の中で対応する形に整理しました。

 

このようにした結果、「並ぶ商品が少なくとも、これが私の“講座道”」ということで何とかゴールドバッジを獲得し、アワードも受賞いただくという結果につながりました。

 

 

「時間制相談」で新たな悩み:所定の時間を過ぎても「追加料金を払ってね!」と言えない問題をどうしたか?

しかし、「時間制相談」をやっていくにつれ、新たな悩みが生まれました。

それが、申し込みの時間を過ぎてしまっても「追加料金を払ってね!」と言えない問題です。本来、時間をオーバーすれば追加料金をいただく仕組みではあるのですが、何せセールストークが苦手なので、それを言えないわけです。

 

ストアカの設定上、初期表示が30分になっています。

なので、たいていの方が最短の30分で購入いただくのですが、30分で終わらないことが多いんです。ですが、追加料金についていつも言えなくて、30分の料金で60分、80分対応するということが起きてしまっていました。実際は、事前の準備にも時間をかけているので、何とかならないかな、上手くいく方法はないかな、と考えていました。

 

そして出した結論は、「値上げ」です。

当初、30分5,000円でやっていた「時間制相談」を、プラチナバッジ獲得後は9,800円に値上げしました。強気の値上げですね、と言われたりもするんですが、値上げにあたっては、プラスのサービスを付けました。

それは、「リピーターさんは30分延長無料」というサービスです。

要するに、リピーターさんであれば60分9,800円になるよ、という価格設定で、本来の30分5,000円であれば60分1万円なので「200円お得になるよ」という料金です。

 

値上げしたらお客さんが来ないのではという心配もありましたが、よりやる気のある人が相談に来るようになりましたし、私自身も時間やセールストークを気にせずに集中して相談業務ができるので、良かったかなと思っています。

 

人数がどうなったの?と気になる方もいらっしゃるかと思いますが、若干減ったものの、そんなに変わらないというのが今の状況です。

 

どんな人が来てくれているかというと、基本講座でやる気になってくれた人、個別でじっくり話を聞いてほしい人、相談後に実践して更なる高みを目指す人などです。

要するに、熱意あるリピート、信頼されてのリピート、向上心ある人からのリピートです。なので、私の「時間制相談」は非常に熱かったりして、そうした出会いも楽しいなという風に感じています。

 

 

 

まとめ:サービス展開に迷ったら、小さく始めても良い!

本日のまとめとしては、「サービス展開に迷ったら、小さく始めても良い!」ということですね。

あとは、シルバーバッジから「時間制相談」を始められるので、活用していない方はぜひ始めてみてはいかがでしょうか? 

 

小さく始めるの「小さく」については、基本編を丁寧にということを私はやりました。そして、可能であれば「次につながる宿題」をお渡しすることで、生徒さんに課題やお土産を渡すといいのかなと思いました。

 

丁寧にやっていくと満足度が上がり、受講してくださった方が「新たな受講生」を連れてきてくださいます。そうすることで、「より学びたい人」が来てくださるようになり、私の目的である「自分のキャリアを社会に還元したい」「ライティングでキャリアを切り拓くお手伝いをしたい」に近づいていくのかなと感じています。

「受講生の声を聞く」これが第一なんじゃないかなと思います。

 

 

最後に、左側が私の現在の講座のサムネイルです。

「どうしたら取材されますか?」と書いています。

このサムネイル にしたところ、受講が増えました。これは何かというと、私がいつも周囲の受講したい方からよく聞かれる文言だったからなんですね。

 

 

右側は私が講座を始めたばかりの頃のサムネイルです。

全然予約が入らなかったサムネイルをお恥ずかしいですが、お見せします。

何が言いたいかというと、受講生の反応に寄り添った方が反応が良く、予約が入るということです。

 

継続、リピートされるには、みんなが注目している木の花の部分だけを見るのではなく、どんな土壌にどんな根を張り、その根っこから誰に向けて花を咲かせているのかが大事というお話があります。

 

自分の立ち位置を知って、どんなキャリアを描くかは、ライター向けの講座でもお伝えしていることですが、私に関して言えば、「記者」を長年やってきたという部分が土壌になるわけです。

 

自分がどんな土壌に根っこを張っているのかを見つめることが、どんな方向に花を咲かせるかにつながる継続、リピートのコツなのではないかなと感じています。

 

当たり前の話になりますが、自分が教えられることと、受講生が得たいことの接点となる部分に花を咲かせるということです。つねに受講生の「声」を聞き、進化させていきながら、小さくとも丁寧に「やってみる」。講座を受けた人が、また次の人を連れてきてくださるようになる。これがリピートされることの第一歩です。

 

私自身、今の講座構成が完成形とは思っていますし、飽きられることもあると思うので、常に進化させていく気持ちは大事だと思います。

 

というわけで、ストアカでの先生ライフ、皆さまも一緒に楽しみ、盛り上げていきましょう!

 

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常に声を聞き、進化させていく。そして、生徒さんの声を聞きながら、丁寧にやってみる。とても熱いお話で、お聞きの皆さんも心打たれるものがあったんじゃないかと思います。

つるまる先生、ありがとうございました!

 

▼つるまる先生の代表講座はこちら▼

www.street-academy.com



 

<オープンカレッジの様子は動画でもご覧いただけます!>

www.youtube.com