ストアカで活躍する先生とストアカが、「先生のための、先生によるまなび」の機会を共創する「ストアカTeachersオープンカレッジ」の第5弾が2022年5月23日にオンライン開催されました。
今回のテーマは「予約が入りやすい講座写真の撮り方」について。
家族写真やホームページ用の写真撮影をはじめ、カメラのオリジナルグッズも製作するなど、カメラを軸に幅広く活動をされているフォトグラファーのみさと先生をお迎えし、スマートフォンだけで完結する魅力的な講座写真の撮り方を教えていただきました!
講座のイメージ写真は、講座の顔とも言えるほど、予約に直結しやすいものです。
サムネイルに入れるべき内容はなんとなく理解したけど、そもそも使ってる写真が上手く撮れていないと、素敵なキャッチコピーも台無しになってしまうことがあります。
高価なカメラやレンズが無くても、自分自身でこだわって撮って、講座のイメージ画像に使える写真を撮れる方法をレクチャーしてもらいました。ぜひご一読ください。
今回のオープンカレッジ講師を務めて頂いた先生
ロメ .フォトグラフ みさと先生
https://www.street-academy.com/steachers/354045
千葉県市川市在住。ストアカでは初心者向けの一眼レフ・ミラーレスカメラのカメラ講座やネットショップ向け写真講座を開講。専門用語ゼロの講座がわかりやすいと国内だけでなく、海外からオンライン受講する受講者も多い。
またカメラ講座以外にも家族写真やホームページ用の写真撮影をはじめ、カメラのオリジナルグッズも製作するなど、カメラを軸に幅広く活動中。
2022年にお仕事でカメラが必要になった方向けの入門書「おしごとカメラ手帖」出版予定。
はじめに
今回のセミナーを開催するにあたり参加申込シートの事前質問に全て目を通し、講座の内容に反映してくださったみさと先生。
「魅力的な写真が撮りたい」「目に留まる写真が撮りたい」というコメントが多かったとか。また、「写真が苦手です」という苦手意識があるようなコメントも意外とあったそう。
まず、ストアカで講座をアップロードするにあたり重要なポイントは「伝わる写真を撮る」ことだとみさと先生。
また、「一眼レフやミラーレスカメラを持っていないのですが、本当にスマホだけで大丈夫ですか?」という質問も。
みさと先生からは、「全く問題ありません」という回答。
「すでに一眼レフなどのカメラをお持ちの方はしっかり活用できればいいと思いますが、スマホしかないから出来ないということはありません。今日は、基礎のところを一緒にやっていきましょう」と、みさと先生。
今回のセミナーでは、「伝わる写真を撮る」というポイントを押さえながら、スマートフォンを使ってストアカの講座サムネイルに使えるような写真の撮り方を教えていただきます。
ピントの合わせ方
スマホの操作の仕方は機種に応じて変わってくるため、最初はiPhone(アイフォン)から説明し、そのあとAndroid(アンドロイド)の場合について順番に説明。
(みさと先生)デフォルトのカメラを起動したら、ピントは自動で合うと思います。
これはカメラが自動で「ピントをどこに合わせようかな」と決めてくれているような状態になります。
これで上手い具合にピントが合う場合もありますが、ちょっと合っていないようなこともありますよね。「ここに合わせたいのに」という「ここに注目させたいのに」という経験はありませんか?
ですので、スマホで撮影するときも「ピントを合わせる」という操作をしてみてください。
操作方法は、画面上の撮りたいものをタップするだけです。
iPhone・Androidともに操作方法は同じです。
シャッターを切る前に、撮りたいところをタップすることを癖付けてみてください。
思わぬところにピントが合ってしまったということが回避出来ますので、ぜひ実践してください。
明るさの調整
撮った写真を加工で色を明るくしたり暗くしたりっていうのをされてる方もいらっしゃるかなと思いますが、スマホの設定段階で明るさは調整できるようになっています。
iPhone の場合
ピントを合わせたら黄色い四角が出て、その横に太陽マークが出ます。
この太陽マークを下に下げると暗くなり、上に上げると明るくなります。
Android の場合
iPhone と同じように太陽マークが出る機種もあります。
もしくは画面の中に+(プラス)ー(マイナス)のマークが表示される機種もありますので、その場合はその指示に従ってください。
ではこれをどんな時に調整するかというと
例えば逆光の時や、曇っている時などに使います。
逆光というのは暗い室内から外に向けてカメラを向けているような状態になります。
例えば、室内でお料理の写真を撮る時に逆光でお料理が暗くなってくることもありますよね。
その場合は、まずは画面上でお料理のところをタップしてピント合わせた上で、
太陽マークやプラスマークをスライドさせてあげて明るさを調整してください。
撮る段階で明るさ調整ができると、後から写真を加工しないといけないにしても、加工の工程がだいぶ減ってくると思います。
最初からほどよい明るさで撮ってあげるという意味でも、明るさの調整の機能は活用してみてください。
画像サイズを確認する
表示しているものは、ストアカの講座を作る時の画面になっています。
推奨サイズが800✖️600ピクセルと書いてありますので
画像の縦横の比率は4:3になってくるということです。
なぜ画像サイズを確認しなければいけないのかというと、スマートフォンの画面は縦長ですので、ストアカの講座写真をアップロードした時に、左右が切れてしまうこともあります。
そうなると、撮影した時と、ストアカに掲載した時のイメージが変わってきてしまいます。
そこで、画像サイズの比率を4:3に合わせておくと、撮ったままの画像を講座ページにアップロードすることが出来ます。
ストアカの場合は、縦横比率を4:3にして、横向きで撮影してください。
<画像比率の確認と操作方法>
iPhoneの場合
左画像の『1』と書かれている箇所の『v』をタップし、『2』の『4:3』をタップするとOK。
その他にもスクエアや16:9など用途に合わせて比率が設定できます。
Androidの場合
アンドロイドは機種によってアイコンがさまざまです。
画面上に『歯車マーク』または『工具のスパナのマーク』や『点が2つや3つ並んでいるマーク』などで表示されている場合があります。
そこを押すとでてくる「画像サイズ」というもので調整が出来る場合があります。
画像サイズの場合は、例えば4000x3000(4:3)のような書き方で表示されている場合がありますので、そこをチェックしてください。
ただし、Androidの場合は比率が選べないような機種もあります。
文字入れする写真は文字入れしやすい構図で撮る
講座のサムネイルに文字入り写真を利用される方も多いのではないでしょうか。
「文字も大事だけれど写真も見せたい」もしくは「どちらも見せたい」ということだと思います。
ですので、最初から文字を入れようというのを考えた上でポーズを決めてあげるのもポイントになります。
写真には、文字を入れやすい構図というのがあります。
それは三分割構図と言われていて、
写真の縦と横をそれぞれを三分割し、その交点や線に撮りたいものを配置するという方法です。
食べ物やアクセサリーや食器類、レザークラフトやお花とかにも、とても使いやすい構図になります。
実際に私の講座写真もこの三分割構図になっています。
この写真の場合は線が重なっている交点のところに、ポイントになるカメラがきているという写真になっています。
ポイントになるものを交わる点におくと、画面の中央部分が空いてくると思いますので、そこに文字を入れることが出来ます。
ポイントとなるものをおく交点は上下左右どこでもいいのですが、
この構図ですと、空いているスペースを作れて、写真も文字もどちらもしっかりと見せることが可能です。
「自分が撮りたいもの」「ポイントになるもの」を三分割に当てはめて撮っていただくといいと思います。
実際に三分割で撮影する時には、カメラの設定でガイド線というものを画面に出すことができます。
<ガイド線の設定方法>
iPhoneの場合
設定⇨カメラ⇨グリッド線をオン
Androidの場合
カメラを起動し、画面上の『歯車マーク』『工具のスパナのマーク』『点が2つや3つ並んでいるマーク』などから「カメラグリッド」を有効に。
機種によっては違う名称の場合もある
※グリッド機能自体が全くついていないスマフォカメラもある
写真の中に主役を決める
この項目はとても重要なマインドになります。
「目に留まる写真」「魅力的に見える写真」を撮りたいという質問が多かったのですが、そういう写真は「第三者にしっかりと伝わる写真」になっているのかどうかがポイントになってきます。
スライドにあるサンプル写真は、同じお料理を真上から撮ったものと、主役を決めて撮ったものです。
主役を決めて写真を撮ることがなぜ大事かというと、「自分が何を伝えたいのか」をしっかりと把握して、第三者に伝わりやすいように写真を撮ってあげることによって、講座ページを見たときに分かりやすい写真ということになります。
そして、講座の内容が魅力的に見える写真にも繋がってくるのではないでしょうか。


上のサンプル画像のように、全体を撮った写真であれば、品数やボリューム感を伝えるのであれば有効です。
具体的にいうと講座ページの2枚目、3枚目に使用されていれば、伝わりやすさとして良いかと思いますが、1枚目に使用するのはもったいないと感じます。
もっと美味しそうな写真を1枚目に持ってきた方が魅力が伝わると思います。
主役を決めて撮影したのが、もう1枚のサンプル画像です。
主役というのは、この定食でいうとメインディッシュ・主菜のことです。
主役を決めたら、この料理が一番美味しそうに見える角度を探します。
この写真は主役の主菜を斜めから撮ったのですが、ネギなどの薬味や、どういった具材が入っているのか、食材のツヤ感などを意識しました。
ストアカの講座ページでは3枚の写真を載せることができます。
ですので、その3枚で講座の内容を見せていくのであれば、
1枚目に主役が決まった魅力的な写真があり
2枚目に全体のボリュームが伝わる写真
3枚目に別の写真があるという構成にすると、
伝えたいことがより伝わる写真になってくるのではないでしょうか。
お料理で言うと主役になるのはメインディッシュが多いかと思いますが、副菜を推したい時はそれを主役にされるのもいいと思います。
主役を決めたら、撮影する角度を探します。
角度の決め方ですが、例えば下にコーンがついたソフトクリームがあるとします。
どの角度から撮れば、それが伝わりますか?
真上でしょうか?横からでしょうか?
真上からだと白い渦巻きが見えるだけで、全体像が分かりませんよね。
よりソフトクリームらしさが伝わる写真を撮るのであれば、全体が見える横からだと思います。
この例えのソフトクリームを、皆さんの講座に置き換えて考えてみてください。
どの角度から撮れば、「このパンのふわふわ感が伝わるのだろうか」と意識してみてください。
お花の場合は中心になるお顔がありますので、お顔が一番よく見える角度で可愛いところ探しをされたらいいと思います。
主役を決めてあげて、主役が一番素敵だなと思える角度で撮ってあげることによって、より伝わりやすい写真になると思います。とても重要なポイントになりますので、ぜひ実践してください。
過去に撮った写真の色を調整したい時
撮影した写真があるけれど「もう少し明るくしたい」「色をキレイにしたい」ということも、スマホで可能です。
iPhoneの場合
・データフォルダを開く⇨写真を選択すると『編集』が出てくる
⇨編集画面に切り替わる
写真を明るくするのは『明るさ』か『露出』。+(プラス)方向にスライドすると写真が明るくなります。
なお、『明るさ』と『露出』は、どちらも明るさが変わる機能になりますが、明るくなり方に違いがあります。
どちらがキレイに見えるかは写真によって変わってきますので、ご自身で確認しながら調整してください。
『ブリリアンス』は、写真の色味がはっきりしていく機能です。
『明るさ』『露出』『ブリリアンス』を触るだけで、色味の調整はだいぶできると思います。
他にも、
『ハイライト』といってこの写真の明るいところ・白いところを暗くする機能や、
『シャドウ』は写真の気になる影の部分を明るくする機能です。
Androidの場合
・Googleフォトを利用する
・Googleフォトを開く⇨編集したい写真を選ぶ
⇨一番左の画像の『三』をタップ⇨『調整』を開くと『明るさ』などが出てくる
Googleフォトの場合は露出はありませんので、『明るさ』で調整してください。
『彩度』を使うと色がパキッと強くなるイメージに加工できます。
iPhoneと同様にホワイトバランスやシャドウといった他の機能もありますので、色々と触ってみて、ご自分が今まで撮られた写真が「こんなに変わるんだな!」ということをぜひ実感してみてください。
「色の調整はどこまでやるんですか?」「思いっきりやってもいいんでしょうか?」という質問をもらうことも多いのですが、目安としてはご自分が普段、直接見ている色香になるように調整できればといいのではないかと思っています。
実際に見ているものに近い感じを目標に調整してみてください。
ーーーーー
終始優しい口調で一つ一つ丁寧にスマートフォンでの撮影方法を教えてくださった、みさと先生。素敵なセミナーをありがとうございました!
今回のオープンカレッジと合わせて、料理撮影にフォーカスした少人数レッスンも開催されます。
・料理写真を撮るときの光の使い方のコツ
・自分の影が写り込んでしまうときの改善策
などが学べる内容です。
また、当日のライブでは参加者からの質問にも具体的に一つづつお答えくださいました。
動画も合わせてご覧ください!
<当日の質問>
・お花と人と一緒に撮る構図はどうすれば?
・昼間でも比較的暗い室内での料理写真の撮影について
・光や照明について
・スマホと一眼やミラーレスとの使い分け
ロメ .フォトグラフ みさと先生の教室ページはこちら