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ストアカで活躍する先生とストアカが、「先生のための、先生によるまなび」の機会を共創する「ストアカTeachersオープンカレッジ」の第2弾が2022年3月10日にオンライン開催されました。
今回のテーマは「予約がザクザク入る!講座ライティング」。
ライティング講座で大人気の野口真代先生をお迎えして、ストアカで予約が入りやすい講座の書き方を教えて頂きました。
文章を書くのが苦手、書くのに時間がかかる、どんなことを意識して書けばいいのだろうなど、ストアカをはじめたばかりの先生方のお悩みに寄り添いながら、質問やワークも交えた60分間のセミナー。
集客や書き方のコツを惜しみなく教えてくださる野口先生に、当日のオンラインライブで参加した方々からも喜びと感謝のコメントが多数寄せられていました。
今回の教えルンでは、その盛りだくさんの内容をギュッと詰め込んで皆さんにレポートしたいと思います。
セミナーのゴールは
『予約が入る講座ページの作り方がわかり、具体的な改善点が明確になる』こと。
ストアカ先生によるストアカ先生のためのライティングセミナー、ぜひチェックしてみてください!
今回のオープンカレッジ講師を務めて頂いた先生
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予約がザクザク入る文章、たった2つのコツ
ライティングの技術は100以上あると野口先生。全てやっていくには時間的にも無理があるので、今回はそのなかでも効果がでるのが早い方法を絞って教えてくれるとのことです!
コツその1、旬のワードを入れる
その業界において新規性の高いワードが入っているか否かは、講座ページのクリック数や興味を持ってもらえるかどうかの重要なポイントだと野口先生。
「動画編集の講座を例にすると、YouTubeという比較的新しさのあるワードを入れてあげることで、新規性につながってくるのではないでしょうか」
他にも、料理やお菓子の講座の場合であれば、春に食べたくなる「苺」など旬のワードを入れるなども良いとのこと。
「旬のキーワードを入れることは、比較的簡単にできるうえに、めちゃくちゃ重要なことなので、旬の言葉があるジャンルの方はぜひ入れていってください」
旬のキーワードを見つける方法としては、業界の雑誌やニュースなどをよく見て、キーワードを引っ張ってくる方法をベースにする。
ターゲット層がよく読みそうな雑誌を参考にするのもおすすめとのこと。表紙を複数冊閲覧するだけでも流行りの共通キーワードや、旬のネタが発見できることもあるそうだ。
コツその2、ターゲットが使う言葉を入れる
『相手に刺さる文章を書きたい』『相手に伝わる文章を書くにはどうやったらいいですか?』といった悩みが多数、野口先生のもとには寄せられるそう。
その悩みを解決する方法は、シンプルに「ターゲットが使う言葉をそのまま使う」ということ。
「書いた文章を”どういう人に届けたいか”ということから全てが始まると思うのですが、その人の頭の中に入り込んで文章を書いていくというイメージです」と野口先生。
この言葉を見つけるには事前アンケートを取ることがオススメの方法。アンケートの回答文が文章を作るときの素材になるそうだ。
例えば、今回のストアカTeachesオープンカレッジのタイトルも事前アンケートから生まれた文章だそう。一般的なセミナーやコンサルではお悩み相談でも「集客」というワードが使われることが多いが、ストアカの先生からのお悩みは「予約」というワードが多く使われていたそう。そのため「集客ができる」ではなく「予約がザクザク入る」というタイトル付けをしたという実例も。
野口先生曰く「ラブレターを書こうとしても相手のことを知らないと良いラブレターって書けないじゃないですか。それと一緒の感覚だと思いますよ。これはご自分で集めるしかないので、頑張って集めてください。私もキーワードばかりを集めたネタ帳みたいなものを作っていますよ」
募集ページで失敗する最大の原因
現在ではストアカの総合ランキングでは常に上位、6回コース講座のライティングカレッジでは定員56名のところ、毎回キャンセル待ちが十数名出るほど人気講師である野口先生。しかし、ストアカ講師をはじめたばかりの頃から上手くいっていたわけではなかったそうです。ご自身の紆余曲折した過去の経験も踏まえたうえでお話ししてくださいました。
ターゲットとの言葉のズレ
文章やコピーライティングで失敗するのは最大の原因は、大体この「ターゲットとの言葉のズレ」によるものと野口先生は言う。
野口先生自身もストアカを始めた頃、コピーライティングをこれから始める人をターゲットに、『電子書籍を作ろう』『好きを仕事にしよう』『第二の収入源を作る方法』という3つの講座を同時に作り、反響の違いを体感した経験が。
「電子書籍はコピーライティングを習いはじめたばかりの方にはハードルが高く見えたようで反響はありませんでした。同じく『好きを仕事にしよう』は、当時の流行りのワードではあったのですが私へのニーズではなかったようですね(笑)。現在の人気講座である『第二の収入源を作る方法』は副業ブームと言う追い風もあり、ターゲットへしっかりと刺さり、予約が入るようになりました」
予約がザクザク入る黄金の方程式
戦略=ターゲットx提供価値
これは野口先生の講座では必ず伝えている、予約が入る講座を作るうえでとても重要な方程式だという。文章以前の問題だが、そこでつまづいている生徒も多いのだとか。だからこそ、この方程式は重要なのだと野口先生は熱く語る。
「シンプルに言うと『誰に✖️何を』です。誰に何を伝えるための文章なのか、誰に何を届けるための講座なのか。誰に何の情報を伝えるためなのかということが全てのベースになってくると思います」
・『誰に』を考えるポイント
ペルソナ設定と言って架空の人物像を作り上げてターゲット設定する方法もあるが、先生初心者には実際にいる人を思い浮かべる方が作りやすいのではと野口先生からのアドバイス。
ご友人であったり、ストアカで何度か講座をすでに開催している先生であれば、実際に来られた生徒さんをヒントにするのも。今のスキルを手に入れる前の過去のご自分を思い浮かべるのもお勧めだとか。
この中で重要なのは「悩み」と「願望」をしっかりと洗い出すことだ。
「悩みと願望はライティングの本質である『独学理解』という言葉があるのでこれに尽きますね。ビジネス=問題解決という意味合いでは、人には痛みがあって悩みがあって、それを解消するためにお金を払う。悩みを解消するために講座に参加する、解消するために文章を読むと言われています。全ては悩みがベースになっていることが大事なポイントです」
そして、『誰に』がしっかりと定まっていると『何を』を考えるのは至ってシンプルだと野口先生。
『誰に』を考えたときのターゲットの『悩み』を解消し、『願望』を叶える講座をすれば良いのだとか。
『何を』を書くときに需要になってくるのが講座のベネフィットだ。
ベネフィットとは商品やサービスよって「得られる結果」のこと。
講座を受けたことによって「どんな良いことが起こるのか」「どのようにして笑顔になれるのか」をしっかりと言語化して書いてあげることが大切である。


さらに「講座の方向性が定まらない」というお悩みに最適なのが、野口先生特製の秘伝のコンセプトシート。
これを埋めると自然に講座のコンセプトが決まり、動き出せるという優れものだ。
「ひとまず動き出すことが大切だと思うのですよ。正解は市場にしかないという言葉があるんですけど、行動しないと結果は出ないんですね。まずはリリースをして、そしてアクセスがあるのか、予約が入ってくる否かにで答えがわかってくるんじゃないでしょうか」
初めから完璧でなくて大丈夫。改善しながら進めていけば良いと、野口先生から参加者へあたたかい言葉もかけられた。
ストアカ講座ページで重要な6つの構成要素
自身の講座ページをセルフ添削がするときに、どこを見て修正するのが良いのか、ストアカ講座ページで重要な6つの構成要素と確認するポイントも共有してもらいました。
1,タイトル
目的:とりあえず読んでもらうため(検索で見つけてもらうため)
売り上げの50%を決めると言われているとても需要なポイント
<タイトルの型>
・(ベネフィット)する(講座名)
・(ターゲット)のための(講座名)
・(ターゲット)のための(ベネフィット)する(講座名)
ブログなども同様に、本文よりもキャッチコピーを読まれるので、手を抜かずしっかりと取り組むことが大切。ヘッドラインを読むだけで何の広告かすぐ分かるようにしておくことが重要。
<参考資料>
✅売れるキャッチコピー6つの要素
— まよまよ社長|WEBコピーライター10年目 (@webcopyschool) 2020年10月11日
①ベネフィット
②新情報
③好奇心
④手っ取り早く簡単な方法
⑤天と地のギャップ
⑥数字
例)⑤学年ビリのギャルが④⑥1年で偏差値を40上げて①慶應大学に現役合格した話💯✨
②【電子書籍版追加】③【金髪のギャルをモデルに使う】
2、キービジュアル
目的:とりあえずクリックしてもらうこと
ストアカでは3枚の写真を入れることができるので、しっかりと活用する。
<ポイント>
「2秒で」何が起こるかわかるような画像
例)ビフォーアフター(とにかくインパクトがあるものが良い)
成功事例など
「タイトルとキービジュアルは6つの構成要素のなかでも結構重要なので、作り込んでください」と野口先生。キャンバはストアカの講座でも開催されているので習うのもおすすめです。
<参考>簡単に作れるイメージ画像ツールCanva https://www.canva.com/
3,キャッチコピー
ストアカの講座ページでは、サブタイトルのような役割を持つ。
目的:教える内容を読んでもらうため
<キャッチコピーの型>
(ターゲットの悩み)が解消されて
(ターゲットの願望)が得られます!
講座の企画で考えた「何が得られるのか」という情報の補足として書くと良い。
<キャッチコピーの作り方>
ステップ1:ベネフィットを書き出す
ステップ2:テンプレートにはめ込む
ステップ3:100個考える
「キャッチコピーは売り上げの5割以上を決める大事な部分ですので、100個は無理だとしても、せめて10個くらいは出したほうがいいです。練習にもなりますので、たくさん出してみましょう」
4、ベネフィットを入れる
本文中の【こんなことを学びます】に記載する
目的:講座の内容を魅力的にみせるため(興味をもってもらうため)
・講座を受けるメリットの箇条書きを書くと分かりやすく便利
・キャッチコピーで100個だした中で使わなかったものを再利用しても良い
<ベネフィットの作り方>
ステップ1:商品・サービス・情報の特徴を書き出す
ステップ2:だから何?の質問でベネフィットに変換する
ステップ3:ターゲットの願望にあったベネフィットに変換する
大切なのはステップ2の「だから何?」
ここを深堀りしていくと多くのベネフィットが出てくる。出てきたベネフィットをターゲットの頭のなかにあるものとマッチしているものをすり合わせていくといったイメージで進めていくと作りやすい。
5,社会的証明
目的:信頼してもらうため、同じ価値観の人に来てもらうため
人は何かを行動する際に他人の行動を参考にして自分の行動を決める傾向にある。
ターゲット層に近い人たちの成功事例やお客様の声を載せておくと「私もこの講座を受けるとそのようになれるんだ」と集客につながるのだという。
ストアカの場合は良い講座をして良いレビューを集めることが一番。
講座ページの本文に成功事例や講師の実績などを記載するのも方法の一つ。
TwitterなどのSNSに成功事例やレビューを講師自身で共有するのもおすすめ。
6、プロフィール
目的:「語る資格」があるか判断してもらうため。人として好きになってもらう。
この講座を教える人として説得力を持たせるのがプロフィール。教える内容について「語る資格」が読んだ人に伝わらないと、講座のベネフィットがまったく機能しなくなるので注意が必要だ。
そして、「この人が好き」という感情も予約の決め手になることも。業界、講座への自身の『想い』を書くことも有効だ。
「誰に」「何が」に加えて、今の時代は「誰が」がとても大切な要素になると野口先生。プロフィールは作り込んでおいて決して損はないとのこと。
<魅力的なプロフィール3つの要素>
・肩書き
・ストーリー
・実績(権威性)
「実績がないのであれば、実績を積み上げることを目的にやっていけば良い。ストアカであればバッチの制度もあるので、バッチの獲得を目指して実績をコツコツと積み上げていけばよいのではないでしょうか」と先生からのエールも。
今日からできること
ストアカの人気講座ランキングなどを見て上位に上がっている講座には何かしらの要素は入っているとのこと。「まずは人気の講座を見て学んでいくのも良いと思いますよ。私の講座も今日お伝えした要素は全て入っていますので、良ければ参考にしてみてください」
そして大切なことは「市場にしか答えはない」と野口先生。
「プロですら最初から当たるものは出来ないこともあったりします。まずはリリースしてアクセスなどを見ながら改善していきましょう!」
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まよまよ先生、たくさんの学びを惜しげなく共有していただき本当にありがとうございました!盛りだくさんの内容に合わせて、当日のオンラインライブ会場では時間が許す限り、参加者さんの質問にたっぷりと答えてくださっていました。
当日の質問
・高額商品へのつなげ方
・競合との差別化の仕方
・言葉のチョイスの仕方etc.
その様子は動画に納めていますので、良ければYouTubeも合わせてご覧ください。
アーカイブ動画はこちら