ストアカで活躍する先生とストアカが、「先生のための、先生によるまなび」の機会を共創する「ストアカTeachersオープンカレッジ」の第7弾が2022年6月14日にオンライン開催されました。
今回は「笑い」が生まれるコミュニケーションという切り口から、実際にリピーターとなる生徒の方も多い松本えるおー先生に、どのように生徒の方と接したら「リピートしたい」と思ってもらえるのか、講座のコミュニケーションを教えていただきました。
今回のオープンカレッジ講師を務めて頂いた先生
松本 えるおー 先生
コミュ力は笑いで劇的UPする☆ 笑いの コミュニケーション スクール https://www.street-academy.com/steachers/105672
■ストアカ講師歴4年、教えた生徒は900名
■趣味はダイエット、特技はリバウンド(!)
引っ込み思案だった子供時代、口下手だった青春時代を過ごしたという松本先生。
自身もコミュニケーションにコンプレックスを持ち、改善するために書籍などで研究を重ねた結果、笑いを取り入れることで悩みの解消に繋がった。
その経験を「もっとうまく話したい」「もっと会話で笑いが取りたい」と悩んでいる人に、自身が20年かけて体系化してきたコミュニケーションスキルとして、ストアカで惜しみなく伝えている。
はじめに
今回で7回目となるオープンカレッジ。大勢の先生ユーザーが集うなか、ストアカコミュニティマネージャー古屋てっしゅーのオープンニングトークから、いつもどおりにゲスト先生をお呼びします。
かと思いきや、宇宙人キターーーー!
では、なく松本えるおー先生ご登壇。
しょっぱなから飛ばす松本先生に、てっしゅーも不意打ちを喰らい大爆発。
さすが「笑いのコミュニケーション」!
宇宙人から、おもしろメガネ姿のいつもの松本えるおー先生にもどったところで、さっそく本題に入っていただきましょう。
今回は、ストアカをはじめたばかりの先生に向けた内容です。
生徒さんに「楽しかった!」と言ってもらえて、リピートしてもらうための講座のコミュニケーションスキルを学んでいきましょう。
この講座を学んで得られるメリットは3つ
①一方的な講座にならない
先生ばかりが話してしまう講座は先生が孤独感を感じてしまいます
②先生自身の気持ちが楽になる
1に付随して教える側の先生の気持ちが楽になります
③生徒さんの笑顔が増えリピートが増える
双方向のやりとりが増えるので生徒さんの笑顔が増えます。
結果リピートしてくれるようになります。
松本先生 「僕も先生をはじめた最初の頃はうまくいかなかったんですよ。どうしても伝えたいことがたくさんあって、一方的に喋りすぎてしまうわけですね。でもね、一方的に喋りすぎてしまうと生徒さんの表情が固かったり、リアクションが薄かったりして。笑いのコミュニケーションの講座をやっているにも関わらず、冷や汗と脇の汗しかでてこないという!なんて状態で講座をやっておりました」
そのような経験を踏まえたうえで今回の講座内容を考えてくださった松本先生。
「同じようなお悩みがある先生方の何かヒントになれば嬉しい」と、今回のオープンカレッジの講師を引き受けていただきました。
講座が激変した「あること」とは?
ストアカを始めた頃、松本先生はコミュニケーションの講座にも関わらず、一方的に話してしまって生徒さんのリアクションも少ないという状況だったそう。
特に最初の数回は緊張しすぎて、ガッチガチだったのだとか。
松本先生 「これじゃいかんな!何とかしなくてはと思って、ものすごく長い自己紹介を入れてみたり、奇を照らしてギャグ的なものをしてみて全然笑いが起きなかったり。
試行錯誤していましたが、あることを取り入れたところ講座が激変しました。
生徒さんの笑顔が増えましたし、場にいる全員に一体感が生まれて盛り上がり、生徒さんもとても楽しそうになりました。
何よりも講師の自分自身がとても楽になったんですね。
それまでは冷や汗をかきながらやっていたのですが、すごく簡単に生徒さんと雰囲気よく講座ができるようになりました」
では、そのあることとは何でしょう?
「♪チャラチャラチャラチャラチャー♪(世界ふしぎ発見のアノ音)song by 松本先生」
答えはクイズです!
クイズの重要性を確信したレビューはこちら↑
赤線を引いてある部分にその全てが記してあります
さらにクイズにも2種類ある
●ガチクイズ 興味付けであったり、講座の復習や理解を確認するために適している
例えば、講座で教えた内容をセミナーの最後に出題するなど。きちんと覚えておいて欲しいことや、聞いて欲しいことをクイズ形式にし興味付けをする。
●ゆるクイズ コミュニケーションのためにやっていくもの
正解してもらって褒めるためにあるもの。これをすることで意図的にコミュニケーションを取ることが可能。
ゆるクイズについて
コミュニケーション目的にはゆるクイズが最適だと松本えるおー先生。
それでは、『ゆるクイズ』について掘り下げて教えてもらいましょう。
松本先生 「ゆるクイズは、わかりやすい・正解しやすい・ヒントが満載と、とにかく生徒さんが間違いようがないのが特徴です。
なぜ、ゆるクイズがいいのかというと、まずは講座が一方的になりません。
そして生徒さんの息抜きになるんですね。どんなに良い内容を先生が一生懸命話しても、人の集中力には限界があり、おそらく15〜20分で切れてしまうと思います。ですので、あえて生徒さんのためのブレイクタイムを入れてあげることが重要なんですね。
あと、クイズに正解すると褒めてあげれるので、間違いなく生徒さんの笑顔を見れるんですね。ゆるクイズをすることで生徒さんとの距離感を縮めることができます」
ゆるクイズの内容
では、ゆるクイズの内容を具体的に教えていただきましょう
松本先生 「ゆるクイズをする目的は正解して気分良くなってもらうためです。ですので、ポイントはすぐわかる質問や、すぐ正解できるクイズを出すことです。ほぼ間違いようがない問題の出し方をすることがポイントです」
<問題の出し方は以下の3つの形式がおすすめ>
・2択問題
・〇×問題
・穴埋め問題
松本先生 「もう1つは、急にクイズを出さないことが重要です。
講座をしているとメモを取られている方や、疲れて集中が切れている方もいらっしゃいます。ですので『これからクイズを出しますよ』『聞いてくださいね、考えてくださいね』とアナウンスをしてから問題を出してください。
生徒さんは『聞いてなかったのでもう一度お願いします』と言ってくださる方ばかりではありません。クイズの話題についていけなくなって不機嫌になる方もなかにはいらっしゃいます。そういったトラブルを招かないためにも、前振りを必ずしてからクイズに入ってください」
回答を個別に指名するのもおすすめ、と松本先生。
他の人が指名されていると「今度は自分があてられるかもしれない」と、答えを考えてクイズに参加してくれるのだとか。
この工夫で、クイズを出す方はだしやすく、答える方が答えやすくなるのだ。
松本先生「ゆるクイズをなぜするかというと、褒めるためにするからです!
ですので、生徒さんが答えたら『正解!!!』『すばらしい〜!』『良いですねー!』と、めちゃくちゃ褒めてください。褒め言葉は、正解・素晴らしい・良いですね、この3つがあれば十分かと思います」
このように褒めると生徒さんからニコッと素敵な笑顔が出てくる。
この笑顔が見れると、生徒との距離もグッと近くなり、一体感も生まれるとか。
松本先生「生徒さんも嬉しいし、先生自身もすごく講座がやりやすくなりますよ」
実践ゆるクイズ
生徒さんとの距離をグッと縮める最高のツール「ゆるクイズ」。
では、実際にどうやって出していくのか?さっそく、松本えるおー先生に実践してもらいましょう。生徒役にはコミュニティマネージャのてっしゅーを召喚!
■第1問 『穴埋め問題』


当日のオンラインライブ会場の参加者もコメント機能で回答しました。
正解・正当・正確etc.さまざまな答えが並びましたが
松本先生「みなさん素晴らしい!もうみんな正解です!」と、それはそれは、めちゃくちゃ褒めてくれます。
てっしゅー「めっちゃ嬉しい!これ気持ちいい〜!」とニコッと笑顔が出てきました。
■第2問『穴埋め問題』


やりとりがショートコントのようになってきた松本先生&てっしゅーさん
■第3問『2択クイズ』


聞いているだけでも嬉しくなっちゃいますね
ちなみに、当日の参加者たちのコメント回答は
「c」
「β(ベータ)」
「Z で、ドラゴンボールを探しに行こう」
クイズの枠を飛び越えて、大喜利状態に(笑)
さすがゆるクイズ!
素晴らしい一体感が生まれています!!!
褒めるときの重要なポイント
実践ゆるクイズで松本先生のナイスリアクションを堪能したところで、褒めるときの重要なポイントについて、松本先生に教えてもらいましょう。
(実際のやり取りはYouTube動画 開始26分〜をご覧ください)
松本先生 「褒めるときには口頭だけで『正解ですー!』と言うだけではなく、拍手をしてあげると盛り上がります。そうすると生徒さんはとっても喜ばれます。
あとは、『正解したら皆で拍手をしましょう〜!』と生徒さんに伝えておいて、会場全員で拍手をするんですね。そうすることで、講座に一体感が生まれ盛りがった雰囲気」になります。先生だけではなく、全員に褒められると回答した方ももっと嬉しくなります。みんなで一緒にやることがとても重要です」
ゆるクイズはアドリブっぽい笑いの宝庫
ゆるクイズはアドリブではなく、アドリブっぽくできる笑いの宝庫で先生側したら便利なのだと松本先生。アドリブっぽく見えるリアクション方法を、ケースに合わせて3つあげてもらいました。
■1)答えられない生徒
どんなに分かりやすいクイズを出しても答えられない生徒さんはいらっしゃいます。松本先生も最初の頃はその対応に困っていました。しかし、現在ではこのリアクション一択です。「正解!こんなに考えてくれてるんだから、正解!(パチパチパチパチ 拍手)」
答えてないのに正解にしちゃいます。これで100%みんな笑ってくれます!
■2)何個もあると思わせて実はクイズが1個しかない
クイズが何問も続くと思わせておいて実は1問しかない、これも先生のさじ加減で何通りもの笑いが取れます。「1問しかないんかい」っと生徒さんもツッコミが入れられるのもいい感じです。
■3)出題中に答えちゃう生徒
「回答をどうぞ」と言う前に答えてしまう生徒もいます。しかも正解を!
その場合は「早い早い!フライングですよ!」とツッコんであげると笑いが起こります。
松本先生 「ツッコミに時事的な例えを入れてみたり、色々とアレンジもできます。アドリブっぽくすることで、生徒さんもよりライブ感を楽しんでくれますよ」
ゆるクイズを導入した結果
講座にゆるクイズを取り入れたことで、レビュー自体に変化があったと松本先生。
どのような変化があったのでしょうか?ご経験をもとに解説していただきます。
松本先生 「これは実際に僕の講座レビューです。ゆるクイズを取り入れた結果、レビューの内容が変わりました。楽しい・優しい・あたたかい、といった感情系のレビューが多く寄せらるようになりました。また参加したいという言葉も多く寄せられるようになりました」
感情系レビューの対局にあるのが、スキル系レビューだと松本先生。
松本先生 「これも同じく僕のレビューです。ゆるクイズを入れる前は、役立つ・打開策を知れる・発見があったという言葉が多かったのです。講座の内容が良かった場合は、このようなスキル系のレビューが増えます」
同じように「良い講座でした」と褒めてもらえているが、レビューの質が違うのだという。
そして松本先生は、感情系のレビューが増えたことで、リピート率が向上したとのこと。松本先生の場合は、入門講座から次の講座へステップアップする生徒が30〜40%なのだとか!
感情系とスキル系を旅館に例えてみると
松本先生 「旅館に例えると、スキル系のレビューは設備や景観についてなどハード面のことになると思います。感情系のレビューは接客やサプライズをしてもらえたなどソフト面のことに当てはまります。リピーターさんが付く旅館を思い浮かべてください。設備や料理などは好みもありますが、共通して言えることは接客が素晴らしいのではないでしょうか?
講座も同じ感覚で捉えていただくと分かりやすいと思います。『楽しかった』と感情が動いて、『また来たい』と思って頂けると嬉しいですよね」
まとめ
ゆるクイズで 意図的にコミュニケーションを作るメリット
・講座が双方向になり、先生の気持ちが楽になる
・笑顔が増えて「楽しい」とレビューが増える
・楽しいので他講座のリピートが増える
・同じ言葉でも深く感じてもらえる
松本先生「楽しいとみんな集まってきますし、先生の気持ちも楽になりますよ。 ゆるクイズ 、とても簡単なのでぜひ取り入れてみてください!」
ーーー
松本先生、笑いいっぱい&笑顔いっぱいのとっても楽しい時間でした!
素敵な内容を惜しみなく教えてくださり、本当にありがとうございました!
▼ 松本先生の代表講座
▼ 当日のアーカイブ動画はこちら